複雑・ファジー小説

Re: 異世界武具屋【オリキャラ&コメ募集中】祝参照450!! ( No.84 )
日時: 2013/03/22 07:45
名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)

「うるせぇ!あんたには関係ないだろ!!」

更に怒気を含んだ声が大きくなる。
だがこんなんで怯むようなので有れば俺はとっくの昔に店をやめている。
俺の周りにはいつのまにか面倒くさい人ばかりが増えていった。
そんな中で鍛えた忍耐力、それが今の俺を動かしている。

「関係ある、銀の少年」

「イツツツ...え?俺?」

俺が少女の横にいた銀色の頭を抑えている少年に声をかけると意外そうな顔でこちらを見た。俺は言葉を続けながら視線を下げていく。

「お前の腰(にぶら下げている物)、それは俺の作った(ゴールドダガー)。例えどんな奴であろうと使っている奴は関係がある」

それは職人としての、自分のとしての意地。
どんな風に使われても構わない、武器として扱ってくれていればそれは嬉しいことでもある。何より今の俺にはもっと恐ろしいものが見えている失敗したら身が危ないんだ、慎重に言葉を選んでいく。

「…ちっ!簡単さ、もう企業には入らないし雇われない。入ったらボロ雑巾のように使われる、企業なんてそんなもんなんだ
あたしらは元はしっかりとした職に就いていたんだ、けどそこは簡単にあたしらを切り捨てた。世界は汚い!だからだ!だから今度はあたしらが人を指揮した!それでヘマしたから切ってやったよ!」

「お前らが(盗賊の)ボスというわけか」

頭の中で完成していたことを口に出す、少女よ、確かに世界は汚い、何故なら人は欲望の具現者と言っても過言ではないほど欲望に飢えている。だが、それとこれは全く別の話だ。

「犯罪は駄目だ」

その一言に少女は

「もういい!さっさと寄越せ!!」

弓を先ほどより強く、例えるならば槍のように俺の胸に突きつけようと弓を押し出す、俺は反応ができない、否反応する必要がない、俺というコミュ症がわざわざ話をきりだすなんてそうそうない、ましてや命の危険があるというのにそんなことは普段だったら絶対にしない。
では何故俺はわざわざ話をした?簡単である、
少女らの後ろにはもう三人、いたのである。

「なっ!?」

「何をしようとしているのかな?」

「ガンジさーん!大丈夫ですか!?」

「クッ!?テメーら一体!」

「クルトン軍だ、自白あんがとよ」

……こいつら本当にうるさいな、心の奥底でつぶやいた。