複雑・ファジー小説
- Re: 異世界武具屋【オリキャラ&コメ募集中】祝参照550!! ( No.89 )
- 日時: 2013/04/29 10:29
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
「調査書作りだ」
なんであんたがと俺は問う、この人の軍服を見てのとおりこの人は上官である。ちなみに最近葉擦さんは単に上官の服は「ゴワゴワしているから嫌いだよ」とのことらしい。
「うちの隊の仕返しだ、曰く私達を置いてくなんて酷い人はしばらく私達の仕事をやりなさいだと。せっかくこっちが気を使ったのによぉ!」
大変だなぁと思う、とりあえずは腰掛をもう一つ持ってきて地面に置き再び血や傷が付いた武具を手入れをする。
武具屋の武具というのはよほどの金持ちでもなければそうそう買い換えない、だいたいは持ってきた素材とともに武具を元にして強化をするか手入れをするなどだけである。
ちなみにこういったものは武具屋の大きな収入源の一つでもあるので何かしていないと落ち着かない俺にとってはよく合っていることだと思う。
「防犯は?」
「はめ込み式鉄板」
「被害総額」
「11200ソロ」
「ちなみに怪我は?」
「打撲数箇所」
「治るまで」
「回復薬を使い1日」
「ok、後は適当にどうにかしておく」
次々とボードにつけた紙に書いていくと中瑠さんは一息つき、出した腰掛けを少し寄せ腰を下ろすと手のひらを顎につけた考える像のようなポーズをとり、少しはっきりしていた目を細めて話しだした。
「今回の盗賊の手口教えておくからもうちっと防犯対策考えろ、
取り調べじゃその自慢の鉄板は少女、戦木奏《いくさぎかなで》の振動魔法ではめ込みを緩められてそこを少年、深闇黄泉《みくらきせん》…こいつが爆発魔法で軽く倒したみたいだぞ。爆発のあとすらつかないってことからはめこみが浅かったんだろ」
「………むぅ」
返す言葉がない、確かにそろそろ改良しようと思っていたがあくまで板の強度を上げるだけだったしそう考えると今回の事件は防反体制を考えさせてくれるいい教訓になったかもしれない。
「で、その盗賊の盗んだ理由がな…」
まだまだ話そうとする中瑠さん、なんとなくだがこの人はけっこう話し上手というか一度話し出すとなかなか治まらない癖があるだろう。
上官がそんなのでいいのだろうか。
しかしあの盗賊たちはご愁傷様としか言い様がない。
どんな理由があったのかは知らないがゼロなどの気の良い人がたくさんいるので頼ればよかったのだ。
……いや、単に俺の周りがそうなだけかもしれない。
もしかしたら変な奴らばかりあの二人の周りにいたのかもしれない。
そんな二人にこの言葉を贈ろう。
一寸先はやばいから行動や言動はきおつけろ、
ちなみに二人に対する罰は監視をつけることと8週の労働だそうだ。
ぬるいかと思われるがクルトンでは初犯はこんなものである。
---第五話「一寸先はヤバイ」終わり
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中瑠くんのよぉが変換ミスってyo!になってたことに気がつきませんでした。