複雑・ファジー小説
- Re: 異世界武具屋【オリキャラ&コメ募集中】祝参照550!! ( No.92 )
- 日時: 2013/04/02 09:27
- 名前: 通りすがりの俺 ◆rgQMiLLNLA (ID: HR/cSb0.)
---第六話「ギルドの原石コンビ」
現在扉の改修中である、幸い金属はあるので大量にロックをかける扉にしてみる。もちろん店の方も営業中である。
最近軍人が多いせいで人が遠ざかっていたがそれも少し減ったので今までどおりの客層に戻っている。
新聞を見てきたという人は結構弱いのが多かったためそこまで売上は伸びなかった。
扉の最終手入れ、ヤスリで粗を削っていとすずがなった、お客さんである。
「いらっ「新しい武器くれー!」………ウィル君か」
「ちょと待ちなさいウィル!」
騒がしい二人組が来店である。
先に入ってきた元気いっぱいの少年は最近うちの利用を始めたウィル君、
そのウィルの赤髪の後ろから少し息を切らして現れたのは大きなリボンが目立っているアティーシャさん、略してアティさんである。
「どうしたんだこの間直したばかりだろ」
述べた通りウィル(大剣)とアティ(弓)さんの武器はこの間直したばかりである。ちなみに金属ものしか取り扱っていないわけではなくしっかり弓とかだった扱っている、ただし木の部分は別の人に受注しているが。
「いやランクが上がった記念」
「ようやくランク9です」
ランク?と思った読者様も多いため説明しよう。
彼らは冒険者ギルドの冒険者(社員)である、ランクは10~1まであると言われておりランク1なんて神話級なので現在はいない。
ただいま最高のランクは3で一人のみである。
ランク9はようやくひと皮剥けたあたりなのであるが結構早い方である。なるほどそれで祝いのために武器を一新しに来たのか。
まあいいだろうよっぽどの理由でもない限り武器を渡さないなんてことはない。
「希望は?」
「そろそろブロンズもやめてアイアンにしたい、形はあのままでいいぞガンジさん」
「私も今の武器より1ランクアップしたいと」
そういえば二人共武器は『ブロンズブレイド』と『銅の弓』だったか、
「ランク9だろ?スティールはどうだ」
アイアンは鉄スティールは鋼である。
「いや………その」
するとウィル君は少し気まずいように額を掻く、何だ?という表情をしていたらアティさんが横を向きため息を履きながら言った。
「ウィルの治療代であまりお金がないんです」
何をしたんだウィルよ、俺の心はそれだけであった。