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複雑・ファジー小説
- Re: 君を、撃ちます。 久しぶりに加筆更新 ( No.27 )
- 日時: 2013/05/18 22:02
- 名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: MuUNITQw)
世界は反転していた。
僕が気付かない間に、静かに静かに。空気と同化してしまった時間は帰って来ることはない。
そう、僕は分かっている。分かっていた。
だから今、目の前で起きている惨劇なんかは知らない。分かりたくもなくて、理解なんかできるはずもない。
「ねーお母さん」
「人は、どうして死んじゃうの?」
「僕、死にたくなんか無いよ」
「僕が死んじゃったら、お父さんもいないお母さんのこと、誰も守れなくなっちゃう」
「ね、お母さん」
「僕ね、お母さんのことだいすきなんだよ」
どうしたんだろうなぁ。
ふと頭に浮かんだその言葉達に、僕は感情がうつりすぎて辛さが爆発した涙で頬を濡らした。
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