複雑・ファジー小説
- Re: 【妖モノ】平和な学校・・・じゃなかった!! ( No.51 )
- 日時: 2013/08/24 20:03
- 名前: 雛罌粟 ◆w15GvMf6Y2 (ID: foi8YFR4)
第五話 今日って厄日なのかな?
あまりに急な出来事に私は男子の方へ立ち上がったまま茫然とした
幻覚?白昼夢?どちらとも分からない光景
幻聴?風の音?どちらか分からない誰かの声
ほんの・・・ほんの一瞬だったと言うのに目に焼きついた不思議な光景
たった・・・たった一言だったのに耳に残って来えない不思議な声
私に急に起こった不思議な現象
いつもなら「え?何これ?私ボケたかな?アハハハハ〜」って笑ってすますだろうけど、それすら考えられないほど私はこの幻覚と幻聴に心を奪われた
嗚呼、なんて綺麗なんだ
嗚呼、なんて儚げなんだ
嗚呼、なんて優しい声なんだ
嗚呼、なんて落ち着く声なんだ
・・・嗚呼、なんでこんなにも懐かしく感じるのだろうか
ゴンッ!!!!
今度は後頭部にのめり込む様な衝撃
前に続いて後ろもですか!?
だけどそのおかげ(?)で私はあの幻覚(?)のことから一瞬にして考えがそれた
だが、それとこれは話は別
私は先程から一切、動いてはいない
と、言う事は誰かが故意に私の後頭部を鈍器で殴ったと言う事だ
全く以って許し難し!!!!これ以上馬鹿になったらどうしてくれるんだ!!!!
私は衝撃の理由を知る為に涙目のまま後ろに勢いよく振り向いた
「こんな往来で固まってどうしたんだよ?日室?」
そこにいたのは私より幾分か高い背の黒の短髪で黒縁眼鏡をしており、眼鏡の奥から見える目の色は赤色でスーツをきっちり着た真面目な熱血な教師に見える男性
その男性は呆れた様な困ったような表情で私に話しかける
彼の名前は上条康弘
今年、この学校に赴任してきた情報などの教科の先生だ
主に、情報処理を担当している
簡単に言えば、ワープロやエクセルなど社会で使いそうなパソコンの技術を教えてくれる
ちなみに私達はコンピュータ室に向かっている途中だったのだ
一見・・・と言うより私も言ったが上ちゃん(生徒が付けた上条先生のあだ名)は『真面目な熱血な教師に見える』が見た目を裏切りオタクである
は?嘘だろ?と思われがちだがオタクである
初めての授業の時めっさ驚いた・・・
まぁ、面白いし生徒に分け隔てなく接してくれるいい先生だから私も結構好感を持っている
だがな・・・上ちゃんよ・・・その手にあるのは数冊の情報に関する教科書だよね・・・
きっとその数冊を人の頭に落とせば結構な凶器になると思いません・・・?
と、言うと私の後頭部に鈍器を振り下ろしたのは・・・犯人はお前か!?
教師がそんな事していいのかよ!?
「ボケってするのは自由だけどよ、俺より遅く入ったら遅刻扱いだぞ?」
へ?と思い周りを見渡してみるとはるか先にいて申し訳無さそうにこっちを見ている女神2人と意地悪気にこっちを見て行く野郎ども・・・
落ち着いて時計を見てみると授業開始まであと5分もない状況・・・
ヵjがlhgぁskjlsdじゃ!?
私は急いで友人達を追いかけたのであった・・・
ちなみに・・・近付くと同時に冬輝の背中にとび蹴りを喰らわせたのは後の話