複雑・ファジー小説
- Re: 【妖モノ】平和な学校・・・じゃなかった!! ( No.55 )
- 日時: 2013/10/25 22:49
- 名前: 雛罌粟 ◆w15GvMf6Y2 (ID: /w7jENjD)
第六話 お昼だ!ご飯だ!スマホだ!
あ゛ー!!ホンットあいつ等腹の立つ!!
グサッッ!!
怒りにまかせてお弁当のウインナーにフォークを突きたてる
そんな私の表情と様子を見て一緒にお昼ご飯を食べている深琴と瑠月は私が今何を考えているのが想像がついたのか苦笑いを浮かべている
私達はお昼休みになった今、中庭で昼食であるお弁当を食べていた
あの後、どうにか上ちゃんより教室に早く入り(ちなみに男子達に追いつけたから丁度いた冬輝にとび蹴りを喰らわせて)遅刻はしていないという事になった
が、それ以前の私への態度は些か酷いと思いませんの事!?
『親しき仲にも礼儀あり』って言葉知らないのかよ!?
あー本当にあいつ等を一瞬でも友人だと思った私めが馬鹿で御座いましたよぅ
あいつ等は敵だ敵!
私の楽しく平和な学園生活を掻き乱す史上最凶の敵!
敵ったら敵ぃぃぃぃぃぃい!!
怒りのまま自分作のお弁当をがつがつと食べる私
・・・ん?この卵焼き・・・我ながら結構上手に出来てね?
今までの内で一番いい出来かも?
「・・・さっきまで般若の如く怒っていたのに今はご機嫌・・・忙しいね(汗)」
「表情がコロコロ変わるから見てて面白いよねぇー」
いやぁ〜それほどでも〜///←褒められていない
2人に褒められて(だから褒められていない)照れた私ははにかみながら頭をかいた
その時、こちらへ向かってくる人影に私は気づいた
クラスメートの暁悠だ
サラサラな赤髪をポニーテールにし、髪と同じ色の澄んだ赤色の瞳をした美少女である
・・・本当に私の知り合いって美人率高くありませんの事?
彼女は関西からの引っ越してきてこの学園に外部受験したらしい
とぉぉっても冷静沈着で名前と引っ越してきたと言う事しか知られていない不思議な子
雰囲気もなんか私達と違うように感じるんだよねー
クラスでも余り皆の輪に入ろうとしないし
お弁当を持っている所を見るとどうやらお昼ご飯をここで食べようとしているのだろう
それなら・・・
私は暁さんの方へ歩いていった
なぜって?答えは簡単♪
一緒にお昼を誘う為だ
だって、一人で食べるより大勢で食べたほうがいいでしょ?
それに私、暁さんに興味あるし♪
近づいてくる私に暁さんは一瞬目を見開いた
「・・・何の用や、日室綺奈」
警戒を含んだ目でこちらを睨んでくる
だけど、私はそんな事お構いなしに
『一緒にお昼ご飯食べようよ!皆で食べたほうが美味しいと思うのヽ(´∀`*)丿』
・・・
と言う文章を打ち込んだスマホを突き出した