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神楽・零視点

木に体を預けて数分、これはもう、駄目だろうかと考え始めたときだった。突然、悲鳴が聞こえたかと思うと、目の前には二つの茶色いお団子……な訳はなく、転んだらしい女が居た。
　また、面倒なのに当たったか？　そう思っていると女がこちらに気づいたようで…。

「あの…えと…ー？」

引き攣った表情でこちらに視線を向け来る。
面倒そうだが、この際、仕方がないか……。

「おい、お前も風呂に行くとこだろ？　その様子だと相手もいないようだし……着いて来い」

それだけ言うと女の腕を掴み風呂に向かう。
そうしてみて気づいたが、女の服はアチコチ汚れていて、どうやら此処に来るまでにも転んだようだった。

「言っておくが……拒否権はないからな」

それだけ言って、更衣室に入る。ここまで来れば、こっちのもんだった。腕を掴んでいた手を離し、風呂に行くために女の目の前で脱ぎ始めた。

*　*　*
ミケ猫さん

早速誘拐しちゃいました！
何だか、女の子を強引に連れ去ってばかりいる零です。
美夢ちゃん……負けちゃ駄目だよっ