複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.166 )
日時: 2013/04/10 21:52
名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: Hx.0Txsy)

水無月・神流視点

「ありがとうございます。あ、私烏丸千冬って言いまきゃ!」

何かを後ろで喋る彼女の前を淡々と歩いていたはずだった。
それが、どうしてか、名前を名乗った女の子に抱きつかれているという状況に。まさか…この子もなの?

「烏丸さん…でいいのよね。一つ聞きたいんだけど、貴女も私の体目当て?」

意識したつもりはないのに、声のトーンが自然と冷たくなった気がした。
これじゃあ、感じの悪い女ね。まぁ、どう思われようと仕方がないけど。

「もし、そうなら貴女と一緒は遠慮させて頂くわ」

そう言い、体を離すと、烏丸さんの顔を見た。
怒っただろうか? 驚いただろうか? 分からないけれど、私は人に触れられることに嫌悪を覚えてしまう。特に女の子には。
 男性に対しては諦めたというか呆れたというか、何時しか何も感じなくなってた。たかが一度の失恋で全てを失った私は、ずっと独りでいるべきなのかもしれない。

* * *
戻木さん

か、可愛がるどころか、とんだ勘違いをしてます;
しかも、多分、怖いと思われます…。
根は良い子なはずなんですが……。