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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.19 )
- 日時: 2013/03/29 14:19
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: msTdYfWa)
- 参照: 朔良さん<大丈夫ですよー
姫城・結視点
二人してベットに倒れこんでいると、不意に一之瀬さんが呟いた。
「……演奏?」
一之瀬さんの言葉で周りの音に耳を傾けてみる。すると、微かだが綺麗でどこか力強い演奏が聞こえてくるようだった。
「あ、あの……。嫌ならば嫌と言ってかまわないですが……何か、演奏が聞こえてきます。私、音楽が好きで……一緒に、行ってくださいますか?」
そうして、演奏に耳を傾けていると、不意に一之瀬さんが口を開き、やや緊張気味に言った。どうやら、私が頼んでみようとしたことを代わりに言ってくれたみたい。そのおかげで、私も笑顔で答えることが出来た。
「嫌なはずないですよっ。私も気になってたんです。一緒に聴きに行ってみましょう…?」
そう言うなり一之瀬さんの手を握る。我ながら何時にも増して大胆に行動してるなぁって思いながら、演奏の聞こえる方、つまりは210号室の方へと手を繋いだまま歩き出した。
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