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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.2 )
- 日時: 2013/03/28 17:02
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: w.XnzG.y)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
姫城・結視点
「という訳で、挨拶は以上ですわ。各自、自分の希望する科目教室にて寮の番号を、くじ引きで決めること。男女が同室でも交換は認めませんので宜しくですわよ。それでは今年も青春を存分に桜花して下さいな」
桜が満開になる始業式。今は体育ホールで学園長である如月愛姫先生の挨拶が終わった所だった。此処に入学してもう三年目だけど、未だに寮の生活とこの学園に慣れていない私は溜息を一度吐き出してから教室へと向かった。
私が選んだ科目は国語だった。この学園では幾つかに分かれた科目を自由に選んで授業を受けられるんだけど、科目を代えられるのは一ヶ月に一回だけと、意外に少なかったりするから始業式で選ぶ授業内容は、とても大事なのだ。
「あ、これかな…?」
そんな風に考えているうちに目的の教室に到着する。
そして目に入ってきたのは桜色の可愛らしい小箱。此処に毎年、寮の番号が書いた紙が入っていて、同じ数字が出た人同士で一年間同室になるのだ。だから、運とはいえ、苦手な相手と一緒になるかもしれないと思うと結構慎重になったりもする訳で……。
「よし……」
すぅと息を吸い込んでから小箱へと手を伸ばし一枚の紙を選ぶ。そうして中に書かれた番号を確認した。
「えっと、番号は——202号室」
202号室……つまり、二階の部屋と言うわけだった。
寮は何十階にもなっていて、100号室までが一階、200号室からが二階という風に100室ごとに上の階になるのだ。
「今年の人とは仲良くなれるといいなぁ……」
そんなことを思いながら荷物を持ち自室となる202号室へと歩き出した。
* * *
えーと、同室の人は誰でもOKなので、一緒でもいいよって方がいましたら、よろしくお願いします。
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