複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.22 )
日時: 2013/03/29 20:15
名前: 朔良 (ID: Hh73DxLo)
参照: 繋げやすいのありがとうです

 一之瀬茜 視点


 姫城さんは私の腕をとり、引っ張っていってくれた。
 私が緊張しているのを気付いて、動いてくれているのだろう。それは今までの私にはいなかった大切な友達だからだと思った。

 向かった先は210号室。
 私達は力強く歌い、演奏する二人の男性を見つけた。

 なぜかは分からない。
 だけどその声をずっと聞いていたい。
 そんなふうに感じた。

「…ありがとうございました」

 と、ボーカルの男性が言い、やっと我に返った。
 ていうか、こんなに見つめていて失礼ではなかったのだろうか。
 根がネガティブなのであろう私はそう思った。


 鼓動の速さは変わらない。
 こういうのが恋とか言うんだろうなー……。
 ……恋? 
 いや、こんな軽い動機で恋と呼んではいけないだろう。
 でもあの声が忘れられない。


 なんかフラグ付け足しました。
 よろしければつきあって下さいませ。