複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.28 )
日時: 2013/03/30 01:03
名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: DOGptLfT)

姫城・結視点

「はぁ……」

目的地もなく、ただ外の空気を吸うことを目的に歩いていて着いた場所は当然というか、やっぱり、寮ので入り口にある薔薇の庭園だった。此処の薔薇は美術部の顧問の先生が世話をしているんだけど、とてもいい香りがして入学したときから大好きな場所の一つだったのだ。中央にある噴水前のベンチに座り込む。そうして日の落ちる前の光と風を浴びながら、ボーッとしたような思考と僅かに熱を持った体を覚ましていた。

「此処の薔薇は変わらないなぁ」

一年中咲き誇る、この庭園の薔薇達は何種類にも分かれており目を飽きさせることもない。疲れたときや落ち込んだときは此処でこうして心を落ち着かせるのが私の日常だった。
 そうして、どれぐらいたっただろう。すっかり日は落ちて、肌寒くなってきた。時刻が気になって庭園にある時計で時刻を確認した。すると、もう十七時を過ぎたところだった。

「そろそろ戻らないと、一之瀬さん心配してなければいいんだけど……」

そう考えてベンチから立ち上がる。大分、心も落ち着いたしもう大丈夫だろう。そう思えたから、自室である202号室まで歩き出した。部屋に戻ったら一之瀬さんを誘って食堂でご飯を食べよう、そう思いながら。

* * *
みなみさん

惚れてしまいましたw
何かと絡みに行くかと思われますのでよろしくお願いします

朔良さん

三角関係っ……これはこれで美味しい気がします(ぇ
だから、遠慮せずに攻めてしまっても大丈夫ですよw