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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.31 )
- 日時: 2013/03/30 16:44
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: I.8LRP4y)
姫城・結視点
「あれ…?」
部屋に戻ってきた私は首を傾げた。と言うのも部屋には誰もおらず一之瀬さんも戻って来ていなかったからだ。
「あ、そっか……まだ演奏聞こえるもんね」
薄っすらと聞こえる歌声に耳を傾けながら考えていた。
一之瀬さん、待ってたら戻ってくるかな? それとも迎えに行った方がいいかな? でも……一度部屋から出てきちゃったし、また行くのも気まずい。となれば、此処で待つか先に食堂に行くかなんだけど…。
「うーん、込み合ってきて席を取れないといけないし、先に食堂に行ってようかな…?」
そう考えてメールをしようと携帯を取り出す。……そこまでして気づいた。私、まだ、一之瀬さんのアドレスも番号も知らない。
今日初めて会ったのだから当然なのかもしれないけど、友達になれた嬉しさですっかり聞き忘れてたのだ。
「うーん……仕方ないから、メモを書いて置いていこう」
そう思い直してメモ帳を鞄から取り出すと、
『一之瀬さんへ
先に食堂に行って席を確保しておきます。
えっと、気が向いたら、というか、良かったら来て下さい!
結より』
「これでOKだよね…」
行き先も書いたし、これで来なかったとしても仕方ない。そう思うことにした。
「あんまり人込みでないといいけど……」
そんな切実な気持ちを抱えながら、地下まで続くエレベーターに乗って食堂に向かった。
* * *
朔良さん
仲間がいて嬉しいです♪
お互い頑張りましょうw
みなみさん
歌が上手な男性は素敵ですよねw
お近づきになって本心を話してもらえるよう頑張りますb
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