複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.32 )
日時: 2013/03/30 20:55
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

 一之瀬茜 視点

 二人は少し驚いた顔をしたが、すぐに歌へと入ってくれた。
 私は、正直腰を抜かしそうな位だった。
 迷いがなく、前だけを見ているような歌詞。
 そして真っ直ぐな声。
 
 私の周りの女の子たちは皆目がハートになっているみたいだった。うっとりと聞き惚れている。
 そんな中、私は涙が溢れそうだった。理由はない。ただ、涙が溢れてくる。
 このままだと浮いてしまう、と感じ、私はいち早くここから離れようと思った。
 だけど、折角歌ってくれたのに、お礼も言わずに出て行くのも申し訳ない気がする……。
 名前も名乗れなかったけど。いつか本当のお礼が言えたら良い。
 彼を、もう一度見つめる。
 目が合うなんて信じてない。ただ、私なりの感謝。
 出来るだけ顔を緩ませ、口パクで伝える。

『—素敵な歌をありがとう』

 そう告げ、私は自室へと向かった。
 部屋に姫城さんがいるかと思ったが、姫城さんはいなかった。
 ただ、メモが残されてあった。
『一之瀬さんへ
 先に食堂に行って席を確保しておきます。
 えっと、気が向いたら、というか、良かったら来て下さい!
                        結より』
 と、書かれたメモが。
 私は急ぎ足で食堂へと向かった。



 みなみさん

 頑張ってお近づきに行きます……( ^)o(^ )
 茜を気に入らない場合は遠慮なく言っちゃって下さい!

 結縁さん

 そうですね、お互い頑張りましょうww
 結ちゃん優しくて大好きです(*^。^*)