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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.34 )
- 日時: 2013/03/30 21:08
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
一之瀬茜 視点
「な、なにこれ……」
食堂には想像もしていなかったほどの人がいた。
まだ夕食の時間には早い気がするか、こんなにも人が集まるものなのか。
「はやく……姫城さんを見つけなきゃ。人酔いしそう……」
覚悟を決めて、人込みの中に飛び込む。
何度も何度も押しつぶされそうになる。
食堂では食べられそうにない。部屋に戻らなきゃ。
そう考え必死で姫城さんを探す。
「姫城さん……!」
こんな人込みじゃ、どう頑張っても声は届かない。やはり、探すしかないだろう。
その時、姫城さんらしき人が見えた。あまり見えないが、顔色が悪そうだ。
手を伸ばすが、人込みに流されてしまう。
だんだんと気分が悪くなってくる。
流れが変わり、姫城さんに近づく。一瞬だけ腕を引っ張ることができた。でも、すぐに離れてしまった。
「あっ……」
こんなことなら、携帯番号を聞いていれば良かった。それなら、待ち合わせ場所を決めて、どこかで落ち合うこともできたかもしれない。
誰かに押され、床に座り込むような体制になる。その瞬間、思い切り手首を踏まれた。
「痛っ……?!」
人が多すぎて、痛めた右手をかばうこともできない。利き手じゃないだけましだろうか?
ここから少しだけ姫城さんが見える。どうにか気付いてくれれば……!
結縁さん
こちらこそ嬉しいです、ありがとうございます(*^_^*)
ここから誰が助けるんでしょう?ww
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