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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.4 )
- 日時: 2013/03/28 20:49
- 名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: aSgrsNVF)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
姫城・結視点
教室を出て歩くこと十分程度。綺麗な薔薇が咲いた庭園を進むと立派な建物が現れた。その建物こそが目的地である寮である。
「相変わらず大きな建物だよね…」
縦に長いその建物の造りは洋風のものでビルなどとも違った印象を受けるものだった。
「どんな人と同室なんだろ……」
不安と期待とその両方が押し寄せる中、寮の中へと入り、階段を上る。そして、部屋の番号を確認しながら歩いてゆき、とうとう目的の部屋へと辿りついた。
コンコン
既に同室の人が来てるかもしれない、そう思いノックをしてから部屋のドアを開けた。
「あっ……」
ドアを開けた先には、黒髪が綺麗で大人っぽい雰囲気の女の子がベットの上に座っていた。年齢は同じくらいに思えた。
「えっと、その、今日から同室になる姫城結って言います……よろしくお願いしますっ」
心の準備が出来ていないまま、矢継ぎ早に自己紹介をした。
正直、同室が女の子で安心してるけど、緊張をしているのも事実だった。
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