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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.43 )
- 日時: 2013/03/31 11:04
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
一之瀬茜 視点
また誰かと衝突した。
基本右腕をかばうように歩いてるから、大抵私が悪い。それなのに、私が謝るより先に『ごめんなさい』の声が降ってくる。
驚いて見上げると、衝突したのはアコースティックギターを演奏していた月宮晶さんの姿があった。
彼も私のことを覚えているらしい。リクエストを言ったくらいだし、覚えているかもしれない。だけど、問題はそこじゃなかった。
「…手、怪我してる…?」
私はとっさに右手を後ろに隠す。
さっき見たとき、かなり赤く腫れていた。気づいてしまうのも無理ない。
でも、この人に迷惑かけてはいけない。
「……何のことですか? 怪我なんてしていません。人のことより、あなたが流されないよう、ご自分の心配したらどうですか?」
……きつくなってしまった。
彼はきっと心配してくれたのに。
もう私の右手は感覚もないほどだった。
手首に走る電流のような感覚と自分の意地を張る弱さに涙が出てきそうだった。
みなみさん
ありがとうございます〜!
いや、紀君に惚れるか晶君に惚れるか最初かなり悩みましたかね?!
すごい意地っ張りな茜ですけど……よろしくお願いします<m(__)m>
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