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複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.60 )
- 日時: 2013/04/02 09:08
- 名前: 碧 ◆ExGQrDul2E (ID: fofSlf5T)
【日之影 葵目線】
後ろから足音が聞こえる。その足音は近づいてきて、わたしに話しかけた。
「あの〜」
男の声だ。きっと私が邪魔なのであろうか。とりあえず、言葉で答えておこうと思い、
「あ、邪魔だった?ごめんねっ」
と、明るくできるだけ優しく行ったあと、振り返った。
しかし、その男は隣に女の子はいなかった。それより、赤い髪が目を隠しているし、両手はポケットへ入っている。
(あ、不良に目をかけられた?)
さぁ、と顔が引きつるのがわかった。
「あ、ごめんなさい!……いつもの癖で」
声はさっきと同じだが、敬語に直した。
あぁ、絡まれたくないなぁ、やばいことにつながってるかもしれないし。
むくむく、と嫌な妄想は膨らむ。もう、本当に嫌だ、この妄想癖は。
でも、笑顔を崩すわけにはいかない。
相手はまだ優しく出てくれているので、その機嫌を壊したくない。
顔が青くなっていながらも笑顔の私。女としても可笑しいと思う。一応不良相手でも、ここの学校の男子生徒なのだから、化粧くらいつけてきたら良かったわ。私 今、すっぴんじゃないの。
はぁ。悪いこと続きね。かっこわるいわ。
この食堂が女子2人組でも入れるならば、こんな奴と最低な出会い劇をしなくて良かっただろうに。
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ミケ猫さん>
遅れてごめんなさい!それに、葵ちゃんの妄想もごめんなさい!…そして絡んでくれてありがとうございます!
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