複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.72 )
日時: 2013/04/04 11:25
名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)

 一之瀬茜 視点

 やってしまったな……と思った時、晶さんの声が響く。

「あのね、一之瀬さん。素直にありがとう、って言えばいいんだよ。
  別に年上だからと言って、敬えとは言わないけども…
  まずは感謝の言葉が最初。文句はそのあとに聞くから」

 その言葉を聞いて、私は少し驚いた。いつも私がこんなこと言うと、嫌な顔をされるか、何かを言われるかのどちらかだった。なのに、この人は諭すように私に言った。

「…一之瀬さんが言うことも分かるんだよ。もちろん。
  俺にも非があったことは認めるし…」
 
 ……非? あっただろうか、彼に。
 すごく、真面目で大人な人だなあと感じた。

「……ふ」
 俯きながら、思わず、微かに笑ってしまった。
「……あ、違くて……不思議な人だなあと思いました。怒りもしない、嫌な顔もしない。……優しいんですね」
 私はまた俯き、深呼吸して彼に告げる。
「—ありがとう、ございました。助かりました」
 上手に笑えただろうか?
 男性に笑い掛けれるように……と思ったのは初めての経験だった。




 みなみさん
  大人な晶君素敵ですね(*^_^*)
  壁ドンはちょっと違いますねw
  でもそれでもきっと私は萌えました(^_^;)