PR
複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.73 )
- 日時: 2013/04/03 22:29
- 名前: 戻木 (ID: AHLqKRWO)
千夏視点
私を食堂まで強制的に連れてきた男子生徒だが、先ほどの少しのやり取りでわかってはいたが意外なほどに無口だった。ちらりと様子をうかがったが私を見ようとすらしていない。うーん、見様によっては恋愛の始まりに見えるんだけど・・・これはちょっとフラグが建てられかけた瞬間に折られてるなぁ。私そんなに魅力ないかなぁ?
そんなことを考えながら列に並んでいたが、そこでやっと思い出した。
『あ・・・千冬ちゃん忘れてた!!』
席取りをお願いしていたんだった。急いで携帯電話を取り出してメールをチェックする。
『From 千冬ちゃん
お姉ちゃん・・・いつになったら来るの?何かあったのか心配だよ』
みたいなメールが数件来ていた。
ってことはいつもの場所にいるのだろう。今私がここでご飯もらっちゃったら千冬ちゃんの分がないじゃない・・・
いや、いいことを思いついた。
そして注文の順番が回ってきた。私は食堂の人に背を向け男子生徒の袖を引っ張った。怪訝そうにしながらも下がってきた顔、というか耳に口を近づけ
「ねぇ、強制的につれてきたんだから君が頼んでよ。私ねぇカレーと醤油ラーメン。」
校則違反になるけど・・・・一緒に頼んじゃえばいい。男子生徒は『え、そんなに食うのかよ』みたいな雰囲気を無言で醸し出しているが気にしないでおこう。
男子生徒と一緒なら少し多く頼んでも違和感はないだろうし、大丈夫だろう。
※※※
結縁さん
ここまで来ないと妹のことを思い出さないとは何て姉なのでしょうね。
そうそう、身長差のある男女は素晴らしいですね。背の高い彼氏に必死に背伸びしてなんかする彼女とか考えるとなんかいい!今回は耳打ちしてみました。少しは意識してもらえるのかなぁ・・・彼恋愛する気ないですからねぇ。
PR