複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.75 )
日時: 2013/04/03 23:29
名前: 結縁 ◆hj52W3ifAU (ID: H3TLDNR4)

姫城・結視点

頭を下げたまま、月宮さんの言葉をジッと待つ。

「姫城さん、宜しくね。 でもって、そんなに緊張しなくてもいいからね」

そうしていると、すぐに返事があって、緊張しているのがバレバレのようだった。
それを恥ずかしく思いつつも顔を上げる。

「とりあえず、ご飯取ってくるね。またここに戻ってくるから、俺の席取っといて?」
「分かりました……よろしくお願いします」

そう返事をして食堂の人込みの中へと歩いてゆく姿を見送った。
そうして、ようやく緊張が少し解ける。

「ビックリした……」

まさか、月宮さんに助けてもらえるなんて考えもしなかった。
それに、一緒に食事だなんて。

「あれ、ちょっと待って……」

今、私何を考えた? 月宮さんと食事? 誰が、私が? 

「え、あ……どうしよう……」

男性と二人で食事だなんて、そんなこと……そんなの、恥ずかしくて無理かもしれない。
しかも、相手は月宮さんだし…。

「でも、今更、いらないなんて言えるはずないし…」

そう考えて、出した答えは、一つだった。
あまり、良い方法とは言えないんだけど、これ以上迷惑をかけたくないのだし手段は選べない。

「よし……」

肩の力を抜いた後、眼鏡をはずした。私は近眼だから、眼鏡をはずすと、顔のすぐ前にある距離のものしか見えなくなる。つまり、それは、眼鏡をはずしてしまえば、人の視線も月宮さんを意識することも最低限ですむはずなのだ。

「……でも、ホントに、視界がぼやけちゃうなぁ……」

食堂の中に居る人達が、ぼやけて見えて、まるで影のようだと思った。
そんなことを考えながらも、この方法で乗り切ることを決意して月宮さんを待つことにした。

* * *
みなみさん

なるほど、それなら、焦らずに一歩一歩確実な関係を気づきたいですね〜
先は長そうですが、私なりに頑張って見ますっ