複雑・ファジー小説

Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.9 )
日時: 2013/03/28 22:23
名前: ミケ猫 ◆IO7Uu34lmw (ID: k9gW7qbg)

丘野 栄二目線


最悪だ。
204号室は、大のハズレだった。


「あのぉ〜! きーこーえーまーすーかぁー?」
俺が冷たくしているにも関わらず、しつこく話しかけてくるのだ。
もうウザい。外国人かなんか知らないけども?
あー、結構美人なのに…っておいおい!? 何考えてんだ!!!


「ワタシは紀崎 舞架デス! あなたハ?」
目を合わせてはいけないぞ……俺!!!
「丘野 栄二だよ………もう話しかけんな」
「まぁ!! ステキデスネ! 仲良くしましょう!」
「だから………はぁ…………」
こいつは何言っても駄目だ………諦めよう。


「なんで目、隠してるんデスカ?」
気がつくと、紀崎が顔を近づけていた。
「なっ……!?」
紀崎は俺の前髪を、手で上げた。俺は顔が赤い。
「綺麗な目デス……何で隠してるのデスカ?」
紀崎は笑った。………可愛い…
「はっ!!! 離せっ!」
瞬発的に右手が動き、紀崎の手を追い払った。彼女は目を丸くし、驚いている。
「あっ…………」
「…それでっ、シュミは何デスカ!?」


………立ち直り早っ!!!??