複雑・ファジー小説
- Re: 貴方と恋すると決めました〜未熟な僕達の恋愛論〜 ( No.96 )
- 日時: 2013/04/06 09:32
- 名前: 戻木 (ID: AHLqKRWO)
千夏視点
「どういうつもりかは知らないが……俺はお前に興味はないからな」
結局返ってきたのはその一言だけだった。
『ぐぬぬぬ・・・・』
この段階ではもうお手上げだ、悔しいが。
そして、男子生徒は最後の一口を食べると立ち上がった。男子生徒が時計を見るのにつられて時計を見ると二十時を少し過ぎたところだった。
「あぁ、そうだ。俺は、風呂に行くが流石に風呂にまで着いて来るわけじゃないだろ…?」
「え、え、いやいや!さすがに私はそこまでしないよ!?」
さすが男湯に突入する気はない。また、混浴にこの男子生徒が来ることはないだろう。私も行かないし。そこまでしたらただの痴女だろう。それに落としたバックも取りに行かなくては着替えがないし・・・。
その答えに何も言わずに立ち去ろうとしている男子生だったが
「あ、そうそう・・・ねぇ、君の名前はなんていうの?私は烏丸千夏、隣の子は烏丸千冬」
男子生徒はすこしめんどくさそうにしていたが短く自分の名前を言うとそのまま行ってしまった。
『神楽、零か・・・今度会ったら覚えてなさいよ』
さて、それはそれとして・・・お風呂に行く前にバックとってこなきゃ。
「さて、じゃあ私達も行こうか、お風呂。まぁその前にすこし寄り道するけど」
「いいけど、どこ行くの?」
正直存在そのものを忘れかけていた。たぶんエレベーターの前か、晶君が持ってくれているか、親切な誰かが拾って寮長室に届けてくれているだろう。
「バック取りに行かなきゃ。まずは一階のエレベーターのところ。なかったら放送してもらう。」
そう言って立ち上がり、食器を返却して、千冬ちゃんの手をしっかりと握りそそくさと入り口を目指したのだが
「あれ、あれは・・・晶君と、さっきのけがしてたっぽい子?」
ちょうどいいタイミングでバックを持った晶君と右の手首に包帯を巻いたセミロングの子がちょうど入ってきた。
※※※
結縁さん
うーん、零君攻略には時間がかかりますね〜彼女にはこれからも頑張っていただく方向で(笑)
みなみさん
やっとバックを取りに行くことができましたね。そこそこ重いバックを持たせたままで申し訳ありませんでした。