複雑・ファジー小説

Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.11 )
日時: 2013/03/31 22:28
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)


>>9 憂紗様

二重に騙されてますよ!w
「お母さんが亡くなった」というのが嘘ではなく、
「お母さんがちゃんといる」というのが嘘です(*´▽‘*)
そういう騙されたじゃなかったらすみません;
嘘吐きキャラはいいですよー(*´▽‘*)
どれを嘘にするかでかなり意味合いも変わってきますし!
憂紗様小説書かれるんですか?
執筆中のあればぜひ教えてください、読んでみたいです!

ありがとうございます!頑張りますね!

>>10 晴様

やっほー(*´▽‘*)
独特の世界観に引き込まれるだなんてこれ以上ない褒め言葉ですよ!///

オオカミさんはもう少し待ってくださいw

うん、晴も頑張ってね(*´▽‘*)
頑張ります!



Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.12 )
日時: 2013/03/31 23:38
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)

 「怖かったわね」
 「ええ、本当に。どうして王国はオオカミの侵入なんて許したのかしら」
 家に帰る途中聞こえた婦人同士の会話。
 ミリアの耳はオオカミという単語をしっかり捉えた。
 「王様は無駄な殺生を好まれないから森に帰したけど……」
 「やっぱり怖いわよねえ。子供に何かあったら大変だわ」
 オオカミ。ミリアはぞくっとした。言い伝えを思い出してしまったのだ。
嘘吐きはオオカミに食べられる—。
 「まさか、ね……」
 額に冷や汗を浮かべながら呟いた。無意識に足が速まる。
動機も少しずつ早まりつつあった。
 馬鹿らしい。
自分でもそう思うのに。頭の中で否定しつつも恐怖心は収まらない。
 度々周囲を確認しながら、帰路を辿った。

 「オオカミ、ね……」
 自室のベッドの上、ミリアは呟いた。
 先程から言い伝えが頭から離れない。
否定しながらも言い伝えがずっと渦巻く。
 でも実際全く嘘を吐かない人間なんていないんじゃないのか。
そんな小さな嘘を吐く度にオオカミが食べに行ってたら忙しいじゃない。
 それに都市伝説か事件として警察も動かなければいけないじゃない。
 ね? ほら、嘘だよ。言い伝えだなんて。きっと嘘を吐かせない為に作った話。
そう、きっとそうだわ。本当な訳無いじゃない。
考えてもきりが無い。少し寝るとしようかな。
ゆっくりとミリアは目を閉じた。

「あれ」
 名も無き場所にて。一人の少年は呟いた。
 別に誰かに宛てた訳でも無く、ただ漏れた言葉。
 頭に生えた大きな茶色の耳を軽くぴくぴくと動かすと、嬉しそうに微笑んだ。
微笑んだ、と言うよりは妖艶な笑みを浮かべた、の表現の方が正しいのかもしれない。
 「丁度、お腹が空いていた所なんですよ」
 耳と同じく茶色の長い尻尾を揺らめかせ、少年は立ち上がった。
蒼の瞳が映すのはそう、とある国のとある都市。

Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.13 )
日時: 2013/03/31 23:39
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)

「おや、お目覚めですか」
 視界がぼやける。
 声と共に視界に飛び込んできた一人の少年。
ミリアが横になっているベッドに座り、ミリアを見て微笑んでいる。
形の良い唇から覗く鋭い2本の牙。
 「だ、誰!」
 何秒か彼を黙って見つめていたミリアだが、我に返ったかの様に飛び起き、声を荒げる。
 目覚めたら自室に見知らぬ少年。それだけでも驚く事なのに。
加えてその少年はまるで人間ではないような姿をしているのだ。
 茶色の耳に、同じく茶色の尻尾。
カーテンから洩れる光に照らされ、光の粒子が流れるブロンドヘアー。
大きな蒼い瞳の奥に隠された闇。
白地に青のラインが入ったコートを身に纏っている彼は、まるでオオカミが擬人化された様な容姿をしていた。
 そう、まるでオオカミの様な—。
 「俺ですか? オオカミですよ、オオカミ」
 ふふっ、と悪戯っぽく笑うオオカミと名乗る彼。
 そんな彼の言葉を聞いて少しばかり放心するミリア。
上手く頭が回らない様だ。
 オオカミ? それは名前か? 耳に尻尾。それは種を指してのオオカミか?
 「それって……、どういう……」
 言葉を詰まらせるミリア。
そんなミリアの心情を見透かしたように彼は微笑む。
 「だからオオカミですってば。ほら、アナタも聞いたことあるでしょう?
  言い伝えで姫を食べたオオカミ」
 ミリアは驚きを隠せなかった。
言い伝えのオオカミを名乗る少年が目の前にいるのだ。
本当か否か。確かめる術すらも、今のミリアには浮かばなかった。
 ただただ、彼の蒼い瞳を見つめるばかりだ。
 「驚いていますか? まぁ、そうですよね。
  言い伝えは本当だった。そして自分はオオカミに食べられてしまう。
  嘘を吐いたのだから仕方がないことですけどね」
 そっと、彼の細い指がミリアの顎に添えられる。
抵抗することもせず、抜け殻のような彼女は言葉も発さない。
 光の反射によってか、彼の牙が妖しく光る。
 「嘘吐きなあなたを食べに来ました」
 そして、妖艶な笑みを浮かべた。

Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.14 )
日時: 2013/04/01 09:44
名前: 憂紗 (ID: gIDLNLr/)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.cgi?mode=view&no=15115

一応小説のURL載せましたー。 華世 という名で書いております。
駄文で堅苦しく長い小説(社会問題)ですが、それでもよろしければどうぞw

うあぁぁぁ…、ごめんなさい! 私の解釈が間違ってました;
よく考えたらそうでした…(´・ω・`)

今日エイプリルフールなので、嘘をテーマ?にしたの書こうと思ってますw
嘘キャラ、いいですよね^^

そして話は戻って…オオカミさん!
なんか、かっこいいです…!((
今後も期待ですwww


雑談化&長文すみませんでした。

Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.15 )
日時: 2013/04/01 11:28
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)


>>14 憂紗様

読ませていただきました(*´▽‘*)
駄文なんかじゃないですよ!とても素敵でした//

いえいえ、謝らないでください;
私もあまりその事については描写してなかったので;

そうですね、エイプリルフールですね!
ぴったりな日ですね、嘘吐き小説に!w

作者が言うのも何ですがオオカミさんかっこいいですよねw
期待に添えるよう頑張りますw

いえいえ、気にしないでください(*´▽‘*)

Re: オオカミと嘘吐き姫 ( No.16 )
日時: 2013/04/01 11:58
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)


 どんどん詰められていく距離。
その距離が2センチ程まで詰められた時、ミリアは初めて抵抗を見せた。
 少年の胸を両手で思い切り突き飛ばす。
 そのラセットの瞳で強く彼を睨んだ。
 「馬鹿言わないで! 1回嘘吐いたくらいで食べられるんじゃ、みんなみんな食べられてるわ!」
 甲高い声が部屋に響く。
その声にも、彼女の威圧感にも全く動じずに、落ち着いた様子でまた微笑む少年。
 「1回くらい、嘘を……?何を言っているのです?
  オオカミは1回の嘘じゃ食べに来ませんよ」
 「え……?」
 ミリアの淡い桃色の唇から疑問が零れる。
 少年はその反応を見て楽しんでいる。
それがミリアには恐ろしく、思わず後ろに身を退いた。
トン、と壁に背中がぶつかる。
 「今の言葉、それは何に対しての疑問でしょう。
  俺が先程言った事に対してなら、俺はあなたを褒めたいですね。演技がとてもお上手です」
 尻尾をゆらゆらと振る少年。蒼い瞳が目に涙を浮かべたミリアを映した。

 

Re: オオカミと嘘吐き姫【参照100突破!感謝です】 ( No.17 )
日時: 2013/04/02 22:58
名前: 飛雨 ◆xEZFdUOczc (ID: OMznPSTJ)


 「何、言ってるの? さっきの、まるで私が何回も嘘を吐いているみたいな言い方じゃない!」
 引き攣った笑みを浮かべるミリア。
カタカタと華奢な体が震えていた。
 「そう言っているのですよ。大嘘吐きさん?」
 首をほんの少し傾けて冷たい声で追い打ちをかける少年。
 悪足掻きですか。少年は胸の内で呟く。
さっさと認めたら良いのに。否定する度に嘘吐きになっていくじゃありませんか。
 「ねえ、本当何言ってるの? 第一オオカミだなんて……それこそ嘘なんじゃないの?」
 声が震えていますね。そして俺の存在が嘘だと疑われてますよ。
 「残念ですね。耳も尻尾も自前です。引っ張ってみますか?」
 両手を挙げ、耳と尻尾を動かして見せる。
そうすると彼女はますます信じられないような表情をする。
本当この子は面白いですね。小さい頃から平気で嘘を吐くのですから。

Re: オオカミと嘘吐き姫【参照100突破!感謝です】 ( No.18 )
日時: 2013/04/02 23:33
名前: 憂紗 (ID: l0i1WlFj)  

どうもー、社会問題書いてるのにエイプリルフールに新スレ立てた馬鹿でございますw←


更新待ってました!
コメントしすぎかな? と思いながら隠れて読んでましたw
オオカミさんの性格が好きすぎる件←もちろん、ミリアちゃんも好きですよ。


コメントしすぎで邪魔になるようでしたらなんなりとw
でも読むとしたくなる…((