複雑・ファジー小説

Re: とある学園ある日の話【短編集】オリキャラ募集 ( No.4 )
日時: 2013/04/05 14:13
名前: ナル姫 (ID: a5oq/OYB)  

「そんな本読んでないで遊ぼうぜ」

いつになったら返事するんだよお前は。

「嫌だってば」

あ、やっとか。ったく、何てもやしっこだ、テメェ。


【有り難迷惑】


「だってサッカーって苦手なんだよ」

俺の目の前の眼鏡は、ウジウジと俺に抗議した。手には怪しい科学の本が握られており、何だかオカルトじみた臭いを漂わせる。
そんな同級生をどうして誘うのか。簡単な話だ。

「有り難迷惑」

こいつに俺以外の友達がいないから。
一個上の先輩にこいつと気が合う、というかこいつを色々唆している人がいるがあれは友達じゃない。
しかし友達を気遣ってやってるのに有り難迷惑かよ。

「光輝、日光の光を浴びよう」
「日光が光だよ?何で光が更に光を出すんだよ。『腹痛が痛い』って言ってるようなものだよ。馬鹿なの?」

いちいちムカつくなこいつは。まぁ俺がバカなことは認めるしかない。悲しいことに。

「たまには日光を浴びながら本を読んだって良いじゃないか」

たまには、なんてお前は言うけど、結局はいつも読書になってるじゃねぇか。俺優しくないか?



(仕方ないから離れないでやるよ)