ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

「うぅーっ入学早々小テストヤバイよぉ…」

そうやって嘆く僕を、君はまた優しい笑顔で慰めるんだ。
大丈夫ですよ、何て言いながら。


【ありがちフォロー】


「何点だったんですか？」

可愛らしいたれ目を緩やかに細め、彼は僕に聞いてくる。でもその顔は殆ど無表情だ。
あ、神原茜、一年生。入学早々学力が大ピンチなんだけど。何これ、ウケる。
ちなみに今回の小テスト、満点は20点。僕の点は……。

「……４点」
「…………」

ふふっ。僕の壊滅的な点数に土肝を抜かれたようだね、天使！

「だ、大丈夫だよ」
「何がかな!?」

あぁもう、泣きたくなってきた……。
天使は僕のテストと自分のテストを交互に見比べ、何てフォローすれば良いだろうと迷っている。ただし相も変わらず無表情のまま、だったのだが……。

「普通に努力すれば、良い点とれるよ」

君の笑顔、初めてみたなぁ。
努力すれば良い点がとれるなんて、当たり前の話さえ君が言えばフォローになるんだから不思議だ。



(もうちょっと頑張るかな)