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「悪趣味にも程があるよ」

目の前の情報屋は呆れたように笑い、呟いた。


【悪趣味男子】


クルクルクル、目の前の男は口元を微かに歪ませ、こちらを見据えるような目をしながらボールペンを指で回していた。

「デコレーションケーキねぇ…何がしたいのかさっぱりなんだけど？」
「良いから情報を渡せ。金ならあるのじゃ」
「全く…確か、身長が小さめの人だったかな？そうだねぇ…日三矢陸乃とか良いんじゃない？」

まぁでも、と言いながら城之内は椅子に寄り掛かる。

「あんまり悪趣味なことはお勧めしないよ？」
「こんなところで情報を売っている御主にだけは言われたくないぞ」
「そりゃぁ失敬」

クツクツと裏の読めない笑顔でまたも口元を歪ませた。心底怪しい奴じゃ。しかも儂が何をしても泣かないとは……天使とはまた別じゃが、こいつも嫌いな人種じゃ。

「泣かんかったら承知せんぞ」
「そこはまだ君の泣かせ技が不十分ってことで」

生意気なことを。……てゆうか。



(敬語使え、下級生)