複雑・ファジー小説

Re: 紅玉の魔女と召え魔の翼《オリキャラ募集中です!》 ( No.49 )
日時: 2013/08/04 21:57
名前: アルビ ◆kCyuLGo0Xs (ID: mysRRkjQ)  

でわ、そろそろ番外編を始めようと思いますっ
この話は、参照100突破記念も兼ねて造りますっ。

100回もこのページを開いてくれて、皆さんありがとうございますっ(*^^*)

これからもどうかライト&アリスのコント、じゃなかったコンビをよろしくお願いしますっ(笑

でわ次回からスタートですっ(=・ω・)/

*番外編* とある魔女の日記 ( No.50 )
日時: 2013/08/05 21:18
名前: アルビ ◆kCyuLGo0Xs (ID: I/L1aYdT)

*1話

「アリス?何を読んでいるのですか」
「……え?あ、ああうん、ちょっと昔の日記を、ね」

-*-*-*-

×月○日

娘が産まれた。今はもういない、愛するあの人の血をひく子供。あたしとそっくりな赤い瞳、でも髪の色はあの人の色。

☆月△日

……予知夢を見た。未来では、あたしはあの子を失ってしまうという。
なんてことなの……!ああ、気分が悪い。あの子が心配そうにこっちを見ている。しっかりしなくちゃ……。

*月□日

あの子に魔法を教えてみた。なかなか筋がいい。
「ママより天才?」
と尋ねられたので、
「あたしは天才美女魔導師なのよ。追い越すなんて500年早い」
と言ってやった。……我ながらガキだわ。

◎月◇日

もうあの子もだいぶ大きくなった。今日で10歳の誕生日を迎える。
お誕生日おめでとう、愛しい子。

●月▽日

このあたりの地域で最近魔女狩りが始まった。
全く騒々しい……。
もとはといえば、馬鹿な人間が詐欺を働いただけだというのに。
あたしの知り合いの魔族で、人間嫌いなやつがいるけど、そいつが
「全くこの時代の人間は……」
と嘆いていた。
おっさん臭いわよ、と軽口を言ってみたところ、
「お前の脳、破壊してやろうか」
と言われた。破壊神って怖いわ(笑

☆月●日

あの子が魔女狩りに捕まりそうになった。
心臓が凍るかと思った。
なんとか人間たちの目は欺いたけど、こんなことは二度と起こらないでほしい。本当に。
あの子にはきつくしかっておいた。

☆月◎日

急に見知らぬ母子が訪ねてきた。
出迎えた瞬間、母親はいきなり泣いてお礼を言ってきた。
理由を尋ねると、
「うちの娘が昨日、魔女ではないかと疑われたときにお宅のお嬢さんがかばってくれたんです……!」

……あの子。
理由をちゃんと言えばあんなにしからなかったのに。とりあえず今夜の夕飯はあの子の好物ずくしにしようかしら

-*-*-*-

「このころは幸せだったなー」

珍しくアリスは感慨深げに言った。

「……続きはまた明日かしらね」

アリスは途中まで読み返した古い日記を閉じた。
窓の外はすでに真っ暗で、夜が更けていった。

*2話へ続く*