複雑・ファジー小説

Re: さぁ 正義はどっち ? 参照四桁ありがとうございます! ( No.193 )
日時: 2013/08/17 17:41
名前: メルマーク ◆kav22sxTtA (ID: LGWwjQHc)

020 ミカイロウィッチ帝国ルート

ライヤと無事合流すると、お互い団長の名前を確認することで仲間だと改めて確認する。
お互い安心したところで「さてと、それじゃ団長たちを迎えに行くか」とライヤが提案した。
頷いたエディだったが、なぜかその足取りが宿へ向かうので小首を傾げて頭上にクエスチョンマークを浮かばせた。

数十分後、王城より荷物を抱えた青年が一人砦の外へ出てくる。そして退屈そうにたむろす盗賊団+騎士に声をかけた。
「よう団長さん!久しぶりですね」
「おぉ、ライヤか。ってことはエドウィンはうまく出来たんだな」
ライヤからバンダナを受け取ると、ヴィトリアルはソレをまた無造作に巻きつける。
そしてライヤから荷物を受け取ると、さっそくその中身を中間達に配っていく。
「エディは何処行っちゃったの?」
手渡された中身を抱えながら、アーリィがライヤにたずねる。
「エディ・・・?あぁ、エリーのことか、あの子は王都内で待機してるよ。すでにシスターの格好させといた」
「シスター?」目をしばたいているアーリィは自分の手渡された布の塊を広げて納得したようになるほどとつぶやいた。
アーリィの服もシスターのソレであり、仲間たちも修道士の服を手に取っていた。

仲間達が皆着替え終わると、ライヤを先頭にすっかり殉教者になった彼らは難なく兵士たちの間を通り抜けた。
ライヤは旅の殉教者達のおともという設定なので、真っ黒のコートでフードをかぶっているだけだった。
「さて、エリーはと・・・あ、いたいた」
彼らが王都の噴水広場までやってくると、とことこ慣れない足取りでこちらに駆けてくる少女がいた。
シスターの頭巾、ウィンプルをかぶったエディが頭巾を押さえながら仲間を見つけほっとしたようにやってきた。
「さてそれじゃさっそく今から修道院に乗り込むよ」言ってライヤがフードに隠れた顔を黒い覆面で隠すと、彼らは修道院目指して静々と歩いていった。