複雑・ファジー小説
- Re: さぁ 正義はどっち ? 参照2000ありがとう御座います! ( No.287 )
- 日時: 2013/09/05 22:25
- 名前: メルマーク ◆kav22sxTtA (ID: V8vi7l6T)
・・・業務連絡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新スピードが下がってまいりました・・・すみません
おそらく週に2〜3の亀更新、そしてだんだん短文になっていきますが、一応最後まで終わらせる予定です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・業務連絡終・・・
032 カメルリング王国ルート
ベットから降り立ったルークは、修道院のその後を見ておきたかったが、そんな暇はないと廊下に連れ出されていた。
眠っていたときにはわからなかったが、廊下に出るとその豪華さに目を見張る。
大理石の長く走る廊下、そこに敷かれた赤い絨毯、さらに立ち並ぶ金の蜀台。
どうやらここはカメルリング城の内部であるらしい。
病人のために自粛していた医務室らしき部屋から一歩出ると、たちまち華やかな豪華さが目をこれでもかと焼く。
盗賊が居たらこの城一つ全て盗んでいきたいと、そう願っただろう。
ルークのその驚いたような顔を、背中に薙刀を担いだシランはすごいだろう、と言いたげに眺めていた。
「ユニートさん、どこに行くんですか?ミルフィーユさんとラグに会いたいんですけど」
赤い絨毯の上、ルークとシランの前を先導するように歩いていくユニートにたずねると、彼は振り返りもせずに口を開いた。
「今から向かうところに、ミルフィーユさんと執事が居るはずだ。大丈夫、二人とも怪我をしていないよ」
その言葉に「よかった・・・」とほっとしていると、隣を歩くシランが緊張したように背筋を伸ばす光景が見え、どうしたんだろうと眉をひそめる。
「さぁ、ついた」
長い廊下の先に、ついに大きな扉が見えてきた。黒塗りの質素な扉なのだが、何か威圧を感じる不思議な気配がする。
するとユニートはその扉に両手をかけ、あぁそうだ、と思い出したようにルークを振り返った。
「あ、くれぐれも国王夫妻、その子息子女の前で無礼をはたらくなよ」
「こ、国王夫妻?!」
さらりと言ったユニートに、慌てて叫び返すルークだったが、どういうことだと催促する前に、その荘厳な扉は開かれた。