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複雑・ファジー小説
- Re: さぁ 正義はどっち ?【第2回オリキャラ募集】 ( No.54 )
- 日時: 2013/08/02 21:25
- 名前: メルマーク ◆kav22sxTtA (ID: TM72TTmK)
004 ミカイロウィッチ帝国ルート
翌朝のこと、エディは朝早くから起床して今夕の舞踏会に備え、いろいろ準備をしていた。
さまざまなメイドたちが、朝食を済ませたエディに群がりドレスを着せていく。
驚くこと無かれ、この時代のドレスアップには数時間かかるのだ。
装飾品も山ほどあり、エディの部屋には山ほどの装飾品が持ち込まれていた。
ドレスアップを済ませたのは、昼過ぎになってから。くだびれきったエディとやけに元気なリンだけが部屋に残り、後のメイドは出て行った。「やっぱりお嬢様は水色が似合いますねー。これ私が見立てたんですよ!お嬢様ったら買い物を抜け出して海に行っちゃうんですから!」
エディはニコニコうれしそうなリンの言葉に、鏡の方を振り返った。
瞳と同じ水色を基調としたドレスは、確かにエディの褐色の髪と良く栄えて良家のお嬢様を演出しているが、いかんせん動きにくい。
舞踏用の黒い靴など放り投げて裸足で居たいくらいだ。
まぁでも、とエディはちょっと妥協した。
「・・・今日一日だけだし、我慢するよ。ありがとうリン」
「いいえ!舞踏会は夕時からですよね、待ち遠しいです!早く日が沈まないかなぁ」
リンは、うきうきと部屋の中のものを整理しようと歩いていく。そしていくつか空になった装飾箱を抱えると、バランスを崩し、へぐっ?!という声を上げて、空の装飾品の山にダイブした。
「・・・」自分のワルツよりもリンの方が心配だなぁと、エディはちょっと微笑みながら思った。
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