複雑・ファジー小説
- Re: 俺だけゾンビにならないんだが ( No.48 )
- 日時: 2013/09/08 01:24
- 名前: 沈井夜明 ◆ZaPThvelKA (ID: 7NLSkyti)
シャワーから浴びた後、俺は浅井さんに連れられて二階にやってきた。いつもそこでご飯を食べるんだそうだ。
向かう途中、浅井さんからこのホームセンターに何があるかを教えてもらった。ここには殆ど来たことが無いから、中にどんな物があるかは知らなかったからな。
まず一階。入り口の近くには自転車が並べてあり、周囲には空気入れや鍵などの自転車関連の道具が置かれている。自転車の幾つかは入り口を塞ぐために使われているようだ。自転車コーナーのすぐ前方には、マッサージチェアー、ダンベル、バーベル、ベンチなどといった身体関連の商品が置かれている。浅井さんは暇な時、そこで筋トレをしているらしい。後は植物を育てるための土や肥料、種や花などが置いてあるコーナーと、鉄や木材、用具品が置かれているコーナーがある。鉄パイプやハンマー、手斧や芝刈りバサミ、小型だがチェンソーなどといった武器に使えそうな物が豊富に置いてある。後は従業員用に休憩室やシャワールームがあるくらいだ。
そして二階。二階には電化製品や家具、後は奥の方に幾つかカーテンやカーペット、階段やテレビ、キッチンなどがあるモデルルーム的な物があるそうだ。そして簡単な料理が出来るキッチンが従業員の休憩室にあるらしい。店内の炊飯ジャーやオーブントースターを休憩室に持って行き、そこで一部の女性が料理を作ってくれているらしい。俺を庇ってくれたトヨさんも料理を作る一人の様だ。
そして後は立入禁止となっている屋上だけだ。現在、屋上に一階の植物関連の物を持って行き、土や肥料、大根やラディッシュなどといった食料になりそうな植物の種を利用して、栽培を試みている様だ。
それにしても、思っていたよりもこのホームセンターには色々な物が揃っている様だ。残念ながら店内にはガムや飴、ポッキーなどと言ったお菓子や乾パンなどの非常用食料が少しだけしか無かったようで、食料だけは外に調達しに行かなければならないが。食料の問題は今日トラックに乗っていた人達が近所のスーパーから食料を調達してきた事で、今の所大丈夫らしい。といってもこれだけの人数がいれば、しばらくすればまた外へ行かなければならなくなるだろうが。