複雑・ファジー小説

第一章『少年邂逅』 ( No.5 )
日時: 2013/10/31 07:39
名前: シイナ (ID: v6.r5O3g)

【4】

「行っちゃたりとか」

一人になった部屋で亜木夕魔は呟いた。

嵐のような人だったと、彼は思う。

起きたかと思えば夕魔を見て驚き、なにやら叫んで、そして走って帰っていく。

「でも、まあ、」

久しぶりに、興味をもった。

これはあくまで勘だが、彼とはまた会う気がする。名前も知らない少年。少ししか話していないが、だけど。

「次は、もっと話して仲良くなりたいな」

口元がにやける。まともに話した同年代の人は久しぶりだった。

だから夕魔は願う。再び彼と出会うことを。


そしてその願いは、案外早く叶うことになる。