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複雑・ファジー小説
- Re: 世界樹の焔とアルカナの加護【オリキャラ求むッ】 ( No.51 )
- 日時: 2014/01/03 19:34
- 名前: キコリ (ID: gOBbXtG8)
少人数のその会議の後、シグナとマルタはアナスターシャ、クレファバースの事について話していた。
「クレスってあのまま女子寮で良いのか?」
「えーいいじゃん。特に誰も困ってないみたいだし、逆にみんな歓迎してたよ?」
当のクレスの気持ちを考えろ。と言いたいシグナ。
だがマルタに言っても何か始まるわけでもないと分かっていたので、彼はその言葉を飲み込んだ。
と、同時に呆れかけた時だった。
「うぅっ!」
「ま、マルタ!?」
マルタが強烈な目眩と頭痛に襲われ、彼女はその場にしゃがみこんで苦しそうに呻く。
一体何事かと思ったシグナは下を向いたマルタの顔を覗く。
「!」
覗いたその額には、アナスターシャより現れた刻印と全く同じものが浮かんでいた。
そしてあの時と同じようにシグナから焔の刻印が勝手に現れ、マルタのそれと共鳴するように光る。
やがて数秒後、消えた。マルタは息を切らせている。
「だ、大丈夫か?」
「……うん、何とか」
とは言いつつも未だ苦しそうなマルタを心配する傍ら、シグナはまた妙な謎を抱えることとなってしまった。
それもこれも、アルカナが何とかなれば全て解決できるのだろうか。
世界樹からの反応はあれから全く無いらしく、シグナは改めてアルカナの存在の重大さを知った。
彼は意を決した。
「なぁ、マルタ」
「なあに?」
いつの間にか、マルタはいつも通りのほんわかした顔になっている。
自己自動回復魔力のお陰だろう。
そんな彼女を見ているシグナの目は、何か覚悟を求めるような目つきだった。
「俺と共に、アルカナを探してくれないか?」
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