複雑・ファジー小説
- Re: 〜闇の系譜〜(ミストリア編) ( No.144 )
- 日時: 2019/01/14 10:10
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: wC6kuYOD)
- 参照: https://twitter.com/icicles_fantasy/status/1051068376276070400
突然ですが、今回は本編ではありません。
この頁は、ミストリア編の序章〜第三章までの解説頁となります。
本編で描かれていない第四章以降の内容については触れていませんが、第三章までのネタバレを含んでいる(というかネタバレの塊)ので、ご覧になる際はご注意ください。
用語、登場人物に関する解説は>>1-2参照。
上記URLは、ミストリア編の人物相関図となります。
◆物語概要◆
『悪魔』の召喚という高等魔術を操る唯一絶対の守護者、召喚師。
彼らは、世界に存在する四つの国——獣人の国ミストリア、人間の国サーフェリア、精霊の国ツインテルグ、闇精霊の国アルファノルに一人ずつ存在し、それぞれの国を統治していた。
ある日、ミストリアの次期召喚師であるファフリは、召喚術の才が見出せないという理由から、父王リークスに命を狙われることとなる。
城を追われた彼女は、次期召喚師としての地位を捨て、ユーリッド、アドラと共に逃亡の旅に出ることを決意する。
しかし、その旅で彼女が目の当たりにしたのは、深まっていくミストリアの闇であった。
〜各国紹介〜
—生を司る東方の国—《ミストリア》
獣人の住まう国。
王都ノーレントのある北大陸は、温暖な気候も手伝って自然は豊かで、発展した土地となっている。
しかし、未開の土地である南大陸は、鉱山や砂地も含め荒地が多い。
召喚師一族以外の獣人は、魔力を持たないため、魔導師は存在しない。
ただし獣人は身体能力が他種族よりも長けている。
国の統治者は召喚師で、その下に宰相と教皇が仕える。軍事(兵団)は主に教皇の下につき、政治を行うのは宰相である。
—死を司る西方の国—《サーフェリア》
人間の住まう国。
王都シュベルテは大陸の中央に位置しており、四季がある。
大陸全体に街や村が広がっている。
王都がアーベリトからシュベルテへと変わってからは、イシュカル教の信仰者が急増し、現在では四国で唯一召喚師を国王としない国となった。
国の統治者は国王であり、第二の権力を持つのが召喚師と教会(大司祭)である。召喚師は、宮廷魔導師団と魔導師団、大司祭はイシュカル教団と騎士団を束ねており、大公以下の貴族たちが領主として土地を治める。政治を主に取り仕切っているのは執政官で、執政官の下には政務次官と事務次官、その更に下に官僚が勤めている。
—光を司る南方の国—《ツインテルグ》
精霊の住まう国。
王都ミレルストウに住むエルフ族が、最も優れた種族とされており、他にもドワーフ族等が暮らしている。
かつては小人族やオークといった種族も存在していたが、迫害されたため現在はいない。
—闇を司る北方の国—《アルファノル》
闇精霊の住まう国。
死霊の国とも言われ、生者は踏み込めないとされている。
◆年表——ミストリア編◆(S=サーフェリア M=ミストリア)
……【S歴1472年 M歴935年】
(M)南大陸、ロージアン鉱山にてハイドットが発見される。
【S歴1473年 M歴936年】
(M)鉱夫たちがハイドットの廃液の危険性をミストリア城に報告する。
【S歴1474年 M歴937年】
(M)ロージアン鉱山からスレインら数名の獣人が行方不明になる。
(S)ルーフェン・シェイルハートの生まれ年。
【S歴1477年 M歴940年】
(S)トワリスの生まれ年。
【S歴1482年 M歴945年】
(S)ルーフェンが旧ヘンリ村にて発見される。
【S歴1484年 M歴947年】
(M)ファフリ、ユーリッドの生まれ年。
【S歴1488年 M歴951年】
(S)王都がシュベルテからアーベリトに遷都。ルーフェンが正式に召喚師としての位につく。
【S歴1495年 M歴958年】
(S)王都が再びシュベルテに戻る。
【S歴1500年 M歴963年】……←現在
(M)ファフリ一行が城を追われ、逃亡の旅に出る。
(S)獣人が襲来。トワリスが売国奴の疑いをかけられ、ミストリアに渡る。
◆あらすじ◆
†序章†『胎動』
——人間と獣人の混血であるトワリスは、ミストリアと通じているのではないかという疑いを、教会にかけられる。
売国奴の疑いを晴らすため、また、獣人によるサーフェリア襲撃の真相を突き止めるため、彼女は単身、ミストリアに渡る。
†第一章†——安寧の終わり
・第一話『隠伏』
——ミストリアの次期召喚師、ファフリは、召喚術の才が見出せないという理由で、父王リークスに命を狙われていることを知る。
地位を捨てることを決心した彼女は、ユーリッド、アドラと共に今、逃亡の旅に出る。
・第二話『殲滅』
——召喚師リークスからの勅命を受けた刺客、リルド、ヤスラ、スーダルの三人が、ファフリ一行に襲い掛かる。
凄絶な戦いの中、ついに、ファフリの力が覚醒する。
・第三話『策動』
——サーフェリアの召喚師、ルーフェンは、ミストリアとの交戦を避けるため、襲来した奇妙な獣人たちを探る。
しかし、運命には逆らえず、教会との亀裂はより深さを増していく。
†第二章†——邂逅せし者達
・第一話『異郷』
——ミストリアの王都、ノーレントを目前にしたトワリスは、旅中の商人ホウルから、南大陸の話を聞く。
南大陸に蔓延する病、奇怪な姿の生物たち、そして、魔力を吸う鉱石『ハイドット』の存在が意味するものとは。
第二話『果断』
——アドラを失いながらも、悪夢のような一夜を生き延びたユーリッドは、ファフリを連れて闇市を訪れる。
南大陸へ渡るための通行許可証を入手する過程で、二人は不思議な風貌の女に出会う。
第三話『隘路』
——旅を共にすることとなったユーリッド、ファフリ、トワリスの三人は、新たな敵に敗れ、水に沈む。
ファフリの力で事態を切り抜けるも、トワリスは、ファフリの正体を知ってしまう。
†第三章†——永遠たる塵滓
・第一話『禍根』
——宿場町トルアノを訪れたユーリッド一行は、南大陸に蔓延る奇病の真実を目の当たりにする。
一方そのころ、リークスの元には、闇精霊の統治者であるアルファノルの召喚師、エイリーンが姿を現していた。
・第二話『慄然』
——生き延びるため、サーフェリアに襲来した獣人の謎を確かめるため、それぞれの目的を胸に、無事に南大陸へ渡ったユーリッド一行。
ファフリは、ミストリアが抱える闇を、徐々に認識していくことになる。
・第三話『落魄』
——ロージアン鉱山にて、南大陸で起こっている異変の真相が、ついに明らかになった。
今後のことを模索しながらも、ひとまず鉱山から出ようと動き始めたユーリッドたちに、最悪の事態が起こる。
†次章†——対偶の召喚師
To be continued....