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第二十三話　道端

　グライト達はドラファー帝国を目指してゴンドラ大陸へと向かっていた。ゴンドラ大陸は西の方にあると聞き、さっそく歩きだしたのだがなかなかその入口が見える事は無く、ただ一つ言える事は人が少ないと言う事ぐらいだ。

グライトはそろそろ国の一つでも見えていいんじゃないかと思いだしていた。

そんな所にぽつりと異彩を放つ入口があった。
異彩と言うのもその入口がダイアモンドや宝石などキラキラしたもので固められてできた扉だったからだ。
グライトは早速興味を持ち、それに近づく。

「この宝石すごい、全部本物だよ！」

グライトはそう言って振り返る。リュウ達は何故か焦り顔だ。なんだろうかと思いあたりを見渡すがそこには何もなく、仕方なしにもう一度呼びかけてみた。

「わかんねぇのか？　土地が変形してる……」

リュウはそう言って辺りを見渡す。グライトにはその微妙な誤差はわからなかったが、胸騒ぎはした。
土地が変形……そんなことがあるのだろうか？　グライトは自分の立っている地面を見る。自分の足元が急に不安に感じた。

「ねぇこの変動が収まるまでこの中に避難しておこうよ。これは動いてないみたいだから」

グライトはそう言って三人を手招く。三人はグライトを先頭にその扉へ入った。キラキラと光る宝石が一層美しく光った。