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　レイの船でヒストリア島を後にしたグライト達は、無事ゴンドラ大陸の入口までたどり着いていた。
グライトがまず思った事、それは思った以上に戦争は大きかったと言う事だ。
まるでそこは地獄絵図。兵士の死体は腐敗臭を放ってそこら辺に放置されている。弔われる事も無く、ただ腐っていく兵士の死体を見てグライト達は顔を青ざめさせた。

「本当にここでいいのか？」

レイは心配そうにグライト達に問う。グライト達は気合を入れ直し、返事をした。
それを聞いたレイは「死ぬなよ」それだけ言い残し船を出向させる。グライト達は思い思いの感謝の言葉を投げかけて船を見送った。
海の彼方へ消えて行く船を見て、グライトは振りかえる。そして笑顔で言う。

「さて、まず……どうしようか？」

そう、グライト達は完全に無計画な状態でこの危ないゴンドラ大陸に降り立ったのだった。