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複雑・ファジー小説
- Re: ANIMA-勇者伝-【9/30更新*お知らせ】 ( No.367 )
- 日時: 2014/10/05 16:19
- 名前: 愛深覚羅 ◆KQWBKjlV6o (ID: m7RL/.Cf)
第四十三話 リベンジ
グライト達はゴンドラ大陸を後にした。数週間かけて向かったのはエースの居る場所、サブリア大陸だ。なぜ此処へ再び戻ったのか、それはエースと決着をつけるためだった。
あれからグライト達はあっちこっちを彷徨っていた。そこに一通の手紙が届いたのだ。それは守護神アメリアからのもの。驚き手紙を開けると「黒雲が迫りくる、至急秘宝を集められよ」とだけ書かれていた。グライトは慌てた。まさか、自分の村が飲まれたのではないか、アメリアは無事か、もう一人の守護神マーティンの無事も気になる。
秘宝を大至急集めなければと思い経ったグライトは、足を確保しなきゃと道を走っていた車に無理を言って乗せてもらい、遠い遠いサブリア大陸まで足を伸ばした。
砂漠の真ん中に立ってグライト達は顔を見合わせる。ユーノは心配そうな視線を送ってくるが、秘宝が必要だと言う事で止められない。
「エース君、居るかな」
グライトは小さく呟いて息を飲んだ。ズズ、っと足元が砂に沈む。苦い思い出が喉あたりでモヤモヤとしている。
「……来るぞ!」
リュウの言葉を合図にグライト達の体は一気に沈んだ。二度目となれば悲鳴もあげることは無い。ただ時が過ぎるのを待った。
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