複雑・ファジー小説
- Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.158 )
- 日時: 2018/07/31 23:31
- 名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE (ID: ktklDelg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=11117
カイル「……どうも。カイル・マルシェです。座談会やるっつーことで、呼ばれました」
リリアナ「きゃー! カイル頑張ってー!」
カイル「姉さんうるさい。……っていうか、俺のことなんて、読者さん覚えてるわけ? まだそんなに本編に出てないし、正直、こういう場が向いてる性格でもないんだけど」
リリアナ「そんなことないわよ。カイルはミストリア編にも外伝にも出演してるし、今後サーフェリア編にだって出る予定なんだもの。主役勢とも沢山関わりがあるし、十分重要な登場人物と言えるんじゃないかしら。だから自信もって!」
カイル「……いや、別に自信ないとか、そういう話じゃなくてさ。性格的に、こういう賑やかな場に出るのは向かないと思うんだよ。特に今回は、コメディ・ライト小説板で連載中の『最強次元師!!』から、ゲストが来るんだろ? 俺、無愛想だし、初対面の相手に気遣ったりとか出来ないよ」
リリアナ「うーん、その点は問題ないんじゃないかしら? そもそも、この座談会って銀竹の思い付きで作ったすっごい適当なコーナーだしね! それに、今回ゲストで来てくれる子は、とても元気な子だって聞いてるから、きっとうまく場を盛り上げてくれるわよ」
カイル「ふーん……まあ盛り上げてくれるんなら、任せたいくらいだけど。俺、そういうの苦手だし」
リリアナ「とにかく、早くゲストの子を呼びましょ! 私は物陰から応援してるから、二人とも、頑張ってね!」
〜闇の系譜〜座談会⑤
『世界線を越えてⅡ』
カイル「じゃあ、とりあえず今日のゲストを呼ぶよ。どうぞー」
ロク「はいはあい! おっじゃましまーす! コメディ・ライトの『最強次元師!!』から来ましたっ、ロクアンズ・エポールだよ! よろしくねー!」
カイル「うわ、なんか本当にテンション高いのが来たな……。えーっと、改めてカイルです。よろしく。じゃあ、エポールさん? とりあえず、簡単に自己紹介してくれる?」
ロク「ちょっとー! なんだかテンション低くない? あ、気軽にロクって呼んでいいからねっ! ええっとーなんだっけ? 自己紹介? 名前はロクアンズ・エポールで、年齢は十二! 食べることと動くことと、人とおしゃべりするのも大好きだよ!」
カイル「十二? なんだ、じゃあ年下か。それなら、ロクって呼ばせてもらうよ」
ロク「えっ、カイル年上なんだ!」
カイル「うん、俺は十三だからね。ま、一つしか変わんないけど」
ロク「なーんだ一つだけか! って、十三歳!? すごーい! あたしのお義兄ちゃんも十三歳なんだよ! ぐーぜんっ!」
カイル「へえ、お義兄さんがいるんだ。あんたに似た義兄だったら、二人そろうと騒がしそうだな……」
ロク「ううん、義兄はね、レトヴェールって名前なんだけど、すんごい静かで落ち着いてて、物知りなんだよー。自慢のお義兄ちゃん! ねっ、君は兄弟とかいる?」
カイル「俺? 俺には、姉さんが一人いるよ。ただ、ロクんとこと同じで、性格は全然違うな。うちの姉さんは、すっごい騒がしい感じ」
ロク「お姉ちゃんいるんだー! いいなー! しかもおしゃべり好きなんでしょ!? ねえねえ、お姉ちゃんはどんな感じの人? 名前は? もっと教えて!」
カイル「名前はリリアナだよ。リリアナ・マルシェ。やたら明るいところとか、結構あんたと似てるかも。おっちょこちょいだけど、料理はうまいよ。喫茶店やってるから。会ってみたら、案外仲良くなれるかもね」
ロク「すごい楽しそうな人だね! しゃべってみたいなー! 喫茶店でお料理してるの!? あたし食べるの大好きだから、いつか行きたいな! ねっカイル、今度連れてってよ!」
カイル「喫茶店つっても、すごいこじんまりしたところだけどね。まあ、連れていくくらい構わないよ、姉さんも喜ぶだろうし」
ロク「やった! 約束だよ、絶対連れてってねっ!」
カイル「はいはい。ところで、食べるのが好きって言ってたけど、ロクは料理したりはしないの?」
ロク「料理はねえ……実はこの前、よその国で焼き菓子にチャレンジしてみたんだけど、真っ黒コゲになってね。『これは食べ物じゃない』って言われちゃった……」
カイル「ま、真っ黒コゲって……一体どんな火加減で焼いたのさ。焼き菓子なんて、大抵材料混ぜて焼けばいいだけなんだから、そんな難しいものでもないだろ?」
ロク「えっ、だってだって、火を強くしたらすぐに出来上がるのかなーって思って……そしたら黒コゲになっちゃった。タイミングが大事だったのかなあー……料理は難しいよ!」
カイル「タイミングの問題じゃなくて、火加減の問題だって。一気に火力強くしたら、そりゃあ焦げるだろ」
ロク「ええー火加減かあ。やっぱりあたしには向いてないかも……」
カイル「まあ、料理が簡単じゃないってのは、否定しないけどな。だけど、練習すればある程度はできるようになるんじゃない? 今度会えたら、うちの姉さんに教えてもらいなよ」
ロク「えっ、いいの! ありがとー! ね、あたしお義兄ちゃんしかいないからわかんないんだけど、お姉ちゃんっていたらどんな感じなの? 弟には優しい?」
カイル「優しいっていうか、お節介だよ」
ロク「へえ! お節介しちゃうくらいカイルのこと大切にしてるんだね! いいなーお姉ちゃん!」
カイル「まあ、二歳の時に両親死んでから、なんだかんだ姉さんが俺を育ててくれたしね。感謝はしてるよ……ちょっとうるさいけど」
ロク「そっかそっか。私も拾い子だから両親のことはよくわからないし、代わりに育ててくれたおばさんも亡くなっちゃったから、なんかわかる気がするな」
カイル「なるほどね。俺たち、案外似たような境遇なのかもな。俺も両親のことなんて覚えてないし、まあ、姉さんがいたから、特別自分が不幸だとは思ったことないけど」
ロク「へへっ。そう考えるとなんだか嬉しいな! あたしも、お義兄ちゃんがいてくれるから寂しくないんだ。いっしょだね!」
カイル「ロクのところも、義兄とは仲良さそうだな」
ロク「もちろん仲良しだよー! よくバカかお前はって言われるけど! あっお兄ちゃんって言っても血が繋がってないから義理の兄なんだけどね!」
カイル「血が繋がってなくても、一緒に育てば兄妹みたいなもんだろ。拾われたってことは、育ててくれたそのおばさんとやらの息子が、レトだったの?」
ロク「そうそう! 二人とも顔がそっくりでねー、髪型もいっしょなんだよ! 金髪の一つ結び!」
カイル「親子なんだから顔は似てるの分かるけど、髪型まで一緒なんて、仲良いな……。ロクもかなり髪の毛長いけど、結んだりしないの?」
ロク「仲良しだったねえ、そういえば! あたし? あたしはね、むしろ長すぎて結ぶの大変になっちゃった……」
カイル「結ぶのが大変になるくらい長いって……髪洗ったりするのも、面倒にならないわけ? 俺の姉さんも、二つ結びをほどくと肩甲骨につくくらいの髪の長さなんだけど、なんで女子ってあんな髪伸ばしたがるのかすごい疑問。そう言ったら、だから女心が分からないんだって叱られたけど」
ロク「ちっちゃいころからずっとこれだしねーっ。あ、でもいっつも髪の毛が乾かないうちに寝ちゃうかな! そりゃ、伸ばしたほうがかわいいからじゃない!? 二つ結びなんてかわいいじゃんかー! まったく、あたしより年上なのに女心がわかってないなあカイルは! これだから十三歳男子は!」
カイル「えー、髪なんて、別に長くても短くてもどっちでも良いだろ。いちいち結び方にこだわるのもめんどくさそうだし、女ってよくわかんないや。レトも女の髪型なんて気にしないんじゃないか? 男はそんなもんだと思うけど」
ロク「……こ、これだから男子はー……。ま、まあたしかにレトは気にしてないと思うけど……洋服とかも適当だし。もしかして男子ってみんなそうなの!?」
カイル「どうだろ。男でも自分の髪型や服装にこだわる奴はいると思うけど、女の髪型をいちいち気にしてる奴はいるのかなぁ? ……あ、でも、俺の知り合いでルーフェンって奴がいるけど、そいつは細かく気づきそう」
ロク「女の子の髪型に気づく人が身近にいるの!? じゃあ参考にするといいよー! その人は、男のカガミだね! ……レトにも教えてあげてほしいよ」
カイル「そんなもんなのかね? けどさぁ、女の格好とか髪型を気にするのって、恥ずかしいっつーか……男はどんと構えてる方がかっこよくない?」
ロク「どんと構えるって……まあそれもそうだけどさ、さらっと、ねっ! さりげなーく言ってあげたらさ、すごくかっこいいと思わない?」
カイル「さらっと、『可愛いね?』とか言うの? うへぇ、俺には無理だな……。ああ、でもロクほど髪長い人は見たことないから、ロクが髪型変えたら、見てみたい気はするよ」
ロク「ほんと!? それならあたしも髪型変えてみよっかな!」
カイル「じゃあ、折角ならレトと同じ一つ結びにしなよ。そしたら、俺たちの喫茶店があるサーフェリアのヘンリ村集合な」
ロク「それいいねー! レトめっちゃ嫌がりそうだけど! 楽しみだなー!」
カイル「ああ、レトってあんまりそういうの好きじゃないんだっけ? まあ、記念だしいいんじゃないか。折角こうやってクロスオーバーしたしな」
ロク「そうなんだよぅ、ノリ悪いからなーレト。でも記念だからって駄々こねてみたらいけるかも……」
カイル「ノリが悪い、か……どっちかっていうと、俺はレトの方と気が合いそうだな」
ロク「ええー!? さびしいこと言わないでよー! ぜったい、あたしの方が気が合うって言わせてやる、覚悟しててね!」
カイル「いや、俺とロクは全然性格違うだろ……。まあでも、他作品の奴と話したのなんて初めてだったから、それなりに面白かったよ。今日はわざわざ来てくれてありがとな」
ロク「むぅ……まあ、そうだけど、対局にいるからね、むしろいいバランスだよそうだよ! あたしは諦めないからあっ! って、こんなに仲良くしたいって思えるくらい、あたしも楽しかったよ! こちらこそ、呼んでくれてどうもありがとう!」
カイル「そろそろ時間だから終わりにするけど、後日、なんとか義兄さん連れてきてよね。ヘンリ村で待ってるから」
ロク「うんっ、ぜったいレトも連れてくね! 楽しみにしてるっ!」
カイル「ああ。俺も、楽しみにしてるよ」
……………
今回は、コメライ板で連載中の『最強次元師!!』から、ロクアンズちゃんに来て頂きました(^^)
この作品、なんと七年以上もかけて完結した、ハイファンタジー超大作!
作者である瑚雲さんは、他にも色んな作品を書いてらっしゃいますが、やはり最強次元師!!が代表作なんだろうなと個人的には思っています。
作風が違うとはいえ、同じハイファンタジーを書いている身ですので、本格的な異世界ものをしっかり筋を通して書き続ける大変さはよーく分かります(笑)
だからこそ、瑚雲さんの作品は是非おすすめさせて頂きたいですねb
最強次元師!!はとにかくアツい、それでいてしっかり内容も練られた作品です。
少年漫画とか好きな方なら、絶対面白いと思うんじゃないかな(*^^*)
ちなみに私の推しは、キールアちゃんというキャラです……!
現在リメイク版が連載されていますので、読んでみてくださいね!(上記URL)
それでは、読んでくださった皆さん、瑚雲さん、ありがとうございました!