複雑・ファジー小説
- Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【3段目、のぼったよ。】 ( No.10 )
- 日時: 2014/04/26 22:13
- 名前: 羽瑠 ◆LhGj6bqtQA (ID: xVgmFESq)
__ねえ。知ってる……?踊り場に飾ってある、壁のうわさ。
ひとりだけ、似顔絵が。抜けてるじゃんね。
あれって、この中学校に居た時に自殺しちゃった男の子なんだって。
風の噂では、この絵の裏側にその男の子の死体が
ずっと。在るって、いう。こわーいお話。
あなたは、信じる……?___
Stair_3 いわくつきの壁。[*閲覧注意]
「お前。なに、迷信じみた事。まじでゆってんの?
ばっかじゃねーの。オレは信じねーよ。
そんなバカみたいな、噂。」
だよな。ははは。
仲の良い男子、4人で雑談をする。
どーでもいいことを、笑いながら話すのが。
オレは、たまらなく好きだ。
真実でなくても、良い。
毎日が、楽しいって想えるなら。それで、十分だ。
なんとなく、しあわせ。
そう想える友達が、ひとりでも多く居れば。
それで、いいと想う。
「じゃあさ、夜。肝試しでもしないー?
そのお化けが出てくるかもしんねーしさ。」
ああ。それ、なかなか面白いんじゃね?
4人で、どんどん話が広がっていく。
てか、お化けなんて、存在しねーだろ?
でも、なんか、見つけたらおもしれーじゃん。
うんうん。たしかに。
その男の子のお化けに殺されちゃったら、どうすんだよ?
それは、無いでしょ。お化けだったら、
生きてる人間の首なんて、締めれないだろーし。
そうだな。あははは。肝試し、今日の夜やる……?
あっさりと、約束は決まった。
校門で、夜の08:00に4人で集まる事になった。
……まさか。あんなに、恐ろしい事が起こる事も知らずに。
ひとりずつ、各自懐中電灯を持参してきた。
「やっぱ。なんか夜の学校って、こえーよな」
昼間は、そんな事。微塵も感じていなかったのに。
周りが、真っ暗なだけで。学校は、幻想的な雰囲気に包まれていた。
ものすごく、肌寒い気もする。
怖いと、口にすると。いかにも、お化けが出てきそうで。
昼間よりも、4人の口数は少ない気がする。
かつかつかつかつかつ。
誰も居ない、廊下を4人で歩く。
怖いけど。後に戻るのも、怖い。
「とりあえず、踊り場いってみようぜ」
おお。まじかよ。
でも、せっかくだし行ってみるか。
すごく、緊張してきた。
ほんとうに、男の子のお化けが居たら、どうする……?
憑りつかれてしまったら、どうする。
でも、4人とも。戻ろうとはしない。
とりあえず、行ってみよう。そんな軽い気持ちで。
ちかちかちかちかちかちかちかちかちか。
消えてるはずの、蛍光灯が、ちかちか光る。
ぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞく。
ちかちかちかちかちかちかちかちかちか。
突然、みんなの懐中電灯も、点灯する。
ぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞくぞく。
ばしゃん。
みんなの、懐中電灯が、突然。全て消えた。
どうしてどうしてどうして……?
周りが、闇に包まれる。
もしかして、男の子が、あら、われ、た、の
「僕のお仲間、みーいつけた。」
きゃはははははははははは。
聴いた事の無い、不気味な笑い声が。
うしろから、聴こえてくる……。
ぎゃああああああああああああああ。
4人の恐怖の悲鳴が、学校中を包み込んだ。
++++++++++++++++++++++++
知らないうちに、噂は。一人歩きをして。
幻が、真実を。呼び込む。くれぐれも。
根も葉も、無い噂には。ご注意を。
あなたも。お化けに殺されてしまうかもしれないから、ね……?
++++++++++++++++++++++++++
************************
ちょっと怖い感じ。
怪談話とか、結構好きなんです。
うわわわ。自分で描いてて何か怖い(笑)