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【パニック障害-Panic Disorder-】
パニック発作が、頻繁に起こり日常生活にも支障をきたす状態。
＊パニック発作とは。
閉鎖されている空間、混雑した場所など（人それぞれ異なる）ある一定の状況になった時に、強いストレスを覚えて、激しい動悸や息切れなどに襲われる。「このまま死ぬのではないか？」という心理状態が特徴的。予期不安や広場恐怖などが伴うと、酷いケースでは、外を出歩くことさえ困難になる。心理的要因が主で、その発作によって死に至る事は無い。
［ウィキペディアより、抜粋＆修正させていただきました。］

＊注意事項。【重要！！】
発作の症状が、見られる方は、閲覧をお控えください。
もちろん、気分を害される方も即退室お願いします。


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＿＿訳が、分からない。不安に呑まれる。
　　このまま、自分は死んでしまうのでは。無いか……？
　　そういう嫌な感情押し込めると、余計に。
　　ふらふらする。倒れてしまう。死にそうになる。
　　自分が、悪いと想った。こんなに、心が弱い自分が。
　　一番。悪い。そうやって。今日も生き延びる。＿＿



Ｓｔａｉｒ＿６　とらうまを。跳び超えて。［*閲覧注意］



学校に、行けなくなってしまった。
診断名は「パニック障害」。
そんな言葉さえ知らなかった、僕は動揺した。
絶対、治りますから。焦らずに頑張りましょう。
そんな優しい医者の言葉さえ、耳障りだ。
気が付けば、誰も信じられなくなっていた。
信じられなければ、信じられない程に。症状はひどくなる。
解ってはいても。僕には、安心できる居場所が無い。
学校が、全てだった。電車が乗れなければ、
学校へ通う事さえもままならない。
どこかへ行く事さえも、億劫になってしまった。
どうして。どうして。どうして……？
そんな言葉ばかりが、頭をぐるぐる。
廻る。まわる。回る……！
自分が、悪い。こんなにも心が軟弱な自分が。
一番。いけないんだよ。言い聞かせる。
何度も。何度も。言い聞かせる。
そう想うだけで、あたまがふわふわして。
その場にへたり込んでしまう。嗚呼。またか。
心臓が、ぱくぱくする音。過呼吸を起こしそうになる。
はあはあ、と息をする。苦しい。くるしい。クルシイ……！
頓服薬を手に掴んで。水で無理やり流し込む。
ひとりで。息を整えて。大丈夫。大丈夫だ。
机に突っ伏する。はあはあ。はあはあ。
１５分くらいすると、薬が効いてくる。




＿＿嗚呼。今日もやっと。生き延びた……！




ひとりで、泣く。悔しくて。泣く。
薬が無いと、生きてゆけない。
何かに縋るような、毎日。
誰かに必要をされたいと、強く。想う。
行動しなくちゃ、いけない。なんて。
解ってる。わかってるんだ。
でも、発作の恐怖で。今日も。
自分の部屋から、一歩も出る事が出来ない。
そんな。毎日。
夜更かしが、多くなった。
睡眠時間も、少なくなった。
眠りも日に日に。浅くなる。
明日が、不安で。溜まらない。
陽が、朝。登って来なかったら、どうしよう。
そんなバカな事ばかりを。考えて。
それでも。やっぱり毎日のように。
朝日は、昇り。僕をきらきらと照らして。






＿＿ぶー。ぶー。ぶー。ぶー……！






唐突に、携帯のバイブが鳴り響く。
電話？誰からだよ。あれは、同じクラスの、


「おーい。もしもし。もしもし！！
　オレん事憶えてる？勇翔だけど。は、や、と！」


ああ。聴こえてるよ。ついでに周りの声も。
煩い。けど、久しぶりの他人の声に心が温まる。


瑞貴（みずき）、みーんなお前ん事心配してるぞ。
だって、２週間も学校来ないなんて、ミズキらしくないもんなー
なー。そうだろ。みんなも、先生もミズキのこと待ってんだぞ。
な。な。


おーい、みずき。おれもミズキに逢いたいぞ！


私たちも、ミズキくんこと待ってるから。
卒業式くらい、来てね。ねー？


先生も、ミズキの事しんぱいしてるぞ。
ちゃんと、みんな待ってるから。
卒業証書くらい。自分で取りに来い。
とりあえず、卒業式に向けて。みんなで色紙書いとくから。な……？


「あ、ありがとう、ご、ざい、ます。」


怖くなって、携帯を切る。
泣いていた。ぽろぽろと、泣いていた。
こんなにも、自分が愛されて居た。なんて。
信じられなかった。自分が情けなくなる。
みんな。ごめん。みんなを信じられなくて。ごめん。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
咄嗟に、卒業式の日にちを確認する。
大丈夫。まだ。間に合う。
卒業証書を、取りに行こう。
それで、助けてくれたみんなに。ありがとう、って言おう。
だから。いつまでも。待って居て……？











絶対に。みんなに逢いに行くって。
心のなかで。決心を固める。
今。この瞬間。弱い自分から、
強い自分へと、脱皮できたのは。
ほんとうに。本当に。みんなのおかげ、だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　End．


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小説描くときに、どうしても取り上げたいと想っていたもの。
「パニック障害」は、決して。あなたが悪い訳ではないです。
最近では、研究が進み、頓服薬を飲むだけでかなり早期に治すこともできます。
うつ症状が併発する前に、ぜひ。診察をお勧めします。
発作が起こっている人にとっては辛い内容だったかもしれないです（；；）
本当に、申し訳ないです。
もし、電車などで、倒れられた方がいたら、ぜひ助けてあげてください。
「大丈夫だよ、心配しないで。」ってね（＊＾＾＊）！