複雑・ファジー小説

Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【8段、のぼったよ。】 ( No.47 )
日時: 2014/03/20 13:08
名前: 羽瑠 ◆oEryf/uxzI (ID: Aj4Ev7bA)

__限りなく、時間は存在するものだと、想って居た。
  きっと、ずっと。走り抜けていった時間の。
  全てに。限りの無い、すべての時間に。
  意味が或るのだと。可能性が潜んでいるのだと。
  そうやって、言い訳で重ねて居ただけだったのだ。
  此処に。いま。存在する事に。意味が或るんだと。__



Stair_8 時空を。飛び越えろ。明日を夢みて。



僕は、いつも。泣いてばかりだった。
何もかもか、上手くいかない。
明日が、見えない。光が、見えない。
昨日が、嫌いだ。自分が、嫌いだ。
脚が竦む。手が震える。頭が廻らない。
そうやって、言い訳に。言い訳を重ねて。
嘘に、嘘を重ねて。本当の真実を塗りつぶして。
そうして。そうして。そうやって。
いつも、誰かを遠ざけて。鼻で笑って。
悪口を言って。傲慢な態度を執って。
そうやって。かろうじて、今日を生きている。
嗚呼。何て、愚かな人間なんだろう……?
解っては居るのに。辞められない。
どうしようも、無く。馬鹿だ。
夢を見てばかり。幻を想像するばかり。
現実逃避してばかり。人に押し付けてばかり。
逃げるな、とか言うんじゃない。
じゃあ、あなたは。逃げた事がないの、って。
言わない。面倒くさいから。
話しかける事すら、面倒くさいから。だから。
眠ったふりをして。何も、知らなかった事にして。
全てを、はぐらかしてみる。
嗚呼。嫌だ。いやだ。そんな事を呟きながら。
好きな人だけと、いつまでも。いつまでも。
話して居れたら、良いのにな。
だいすきな君と。いつまでも。いつまでも。
一緒に、居れたら良いのにな。
優しい君の鳴き声に。今日も、酔いしれて。
すやすやと。やわらかな、眠りに就く。




嗚呼。ありがとう。
僕の、どうしようも無い戯れ事を。
いつまでも。いつまでも。聴いて居てくれる、
優しいやさしい。どうしようも無く。やさしい君に。
耳を傾けて。ゆっくりと、眠りに就く。
おやすみ。今日も、ありがとう……?
またあした。また、あした。