複雑・ファジー小説
- Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【13段、のぼったよ。】 ( No.50 )
- 日時: 2014/03/23 07:48
- 名前: 羽瑠 ◆oEryf/uxzI (ID: Aj4Ev7bA)
__春が来る、すこし前に。
僕の目の前に。素敵な、すてきな。
黄色い華が、咲いた。可愛らしい。
それで居て、何時までも。美しく。
それは、まるで。あの花色にそっくりで。__
Stair_14 黄昏すぴかの樹の下で。
びしゃん。ぴしゃん。びしゃん。
久しぶりの大雨が、毎日続いて居る。
5月の半ば。季節は、梅雨へと突入していた。
暇だ。部活も、雨だと。休み。
スマホをいじる。部活仲間と、他愛も無い言葉を交わして。
LINEがぴこぴこと煩い。それでも、何故だか嬉しい。
繋がって居るんだな、と想う。何時でも。繋がって居る。
面倒くさい事も、いろいろ或るけど。
やっぱり、部活の仲間が。大好きだったりする。
ぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽた。
雨音が、煩い。屋根から、滴が垂れていく音がする。
ぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼた。
雨の日は、あんまり好きじゃない。気分が上がらない。
暇だな。久しぶりに家にあるPCを立ち上げる。
検索エンジンを駆使して、いろいろ調べてみる。
嗚呼。何か、知らない事ばっかりだな。
どんどん、増えていくネット内の情報量。
本当か嘘なのか、さだかでは無い。
それでも、気が付けば。手が動く。
知らない事は、とことん調べ抜きたい。と想ってしまう。
実際、真実なのか。解らないけど。
好奇心が、僕の心を捉えて。いつまでも、PCから。
離れる事が、出来ない。嗚呼。馬鹿だな。
まあ。きっと、部活仲間も、そんな感じ何だろう。
そうやって、言い訳を重ねて。
自分自身の正当防衛でも、してみる。
別に、特に。何か意味が在る訳でも無いけど。
ぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽた。
積み重なる、雨のメロディー。
ぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼた。
積み重なった、知識がいつか。
大輪の華を咲かせると良い。そんな事を願って。
きらきらと。水溜まりが、乱反射を起こす。
涙の滴も、いつか。希望の結晶に変わる。
そんな事を、いつまでも。いつまでも。
信じながら。願いなから。想いながら。
今日の、夜も。どうか。最高のメロディーを。
届くように。伝わるように。繋げられるように。
どうか。どうか。どうか。
雨の中の。樹の下で。冷たい戯れ事を。
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フクジュソウの花言葉:幸福。倖せを招く。永久の幸福。
回想。想い出。哀しき思い出。