複雑・ファジー小説
- Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【15段、のぼったよ。】 ( No.52 )
- 日時: 2014/03/22 14:39
- 名前: 羽瑠 ◆oEryf/uxzI (ID: Aj4Ev7bA)
__ぐしゃり。ぐしゃり。ぐしゃり。
部屋の中は、甘い匂いで充満してした。
葡萄の甘い、あまい香り。アルコールの匂い。
絨毯は、見事なまでに。緋色と紫をかき混ぜたみたいな。
気持ちの悪い色に、染め上げられて居た。
酔って居る性で、頭が廻らない。ふらふら。ぐらぐら。
視界も、定まらない。オレは、一体。昨日、何をしていたんだ……?__
Stair_16 死んでも良いと。彼は泣いた。[*閲覧注意]
《……もしもし。もしもし。あの、聴こえてる?陽架瑠(ひかる)だよね。》
うん。聞こえてるけど。とりあえず、携帯に答える。
ぐらぐらする。頭痛い。良く解んないけど。全然覚えて居ない。
この人、誰だっけ……?女の人。知っている声だ。
でも。誰だかが、解らない。オレの携帯番号を知ってる人は少ないと想うんだけど。
おーい。大丈夫?あたしだよ。
えっと、嗚呼。羽菜井 雅(はない みやび)。
あの、春夏秋 楓(あきなし かえで)の親友の。
……ん?嗚呼。逢った事あったっけか。
雅の方は、高校の頃に仲が良かったから、憶えているものの。
電話で話している本人の顔が、いまいち想い出せない。
とりあえず、嗚呼。憶えてる、とか返事をする。
__あのさ、昨日。久しぶりに、楓から。
着信来ててさ。夜中で出られなくってさ。あたし。
そんで、留守電が残ってたの。あまりに、様子が可笑しい感じでさ。
昨日、楓に逢ったりしてないよね?ひかるくん。__
楓となんか、久しく逢って居ない。
高校を卒業してから、めっきりメールさえもして居ない。
オレ、昨日逢ってないよ。適当に返事を返す。
嗚呼。やっぱ、そうだよね。
ごめんね。なんか、こんな朝早くに電話しちゃって。
他の人当たってみるわ。ありがとう。またね。
《ブー。ブー。ブー……》
楓の様子が、昨日。可笑しかった。何だそれ。
意味が、解らない。何が、遭ったんだよ。昨日。
良く解んないけど。頭痛い。吐きそうだ。
急いで、トイレへと駆け込む。全てを吐き出す。
びたびたびたびたびたびたびたびたびた。
嗚呼。完全に酔ってるよ。やばい。これは。
昨日、どんだけ飲んだんだよ。オレ。
全然、解らない。全然。憶えて居ない。
怖いな。怖い怖い怖い怖い。自分の事ぐらい把握して居ないと。
どうしようも無く。馬鹿だ。そんなに、飲むんじゃなかった。
解らない。嗚呼。頭痛い。ぐらぐら。ふらふら。
かしゃん。がしゃん。ぴしゃん。
あれ……?何で、こんなに部屋が散乱しているんだろう。
足元を、見る。足にガラスが刺さって居る。痛い。
血が、滲んで来た。痛い。いたい。イタイ……!
これは、ガラスの破片……?嗚呼。ワインだ。
葡萄のワインの割れた、破片。
後、あれは。あれは。
あれは。あれは。あれは。
女性。ひと、なのか。
楓、な訳な無いよな。なあ……?
誰か、教えてくれ。
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ブドウの花言葉:泥酔。好意。信頼。思いやり。
酔いと狂気。人間愛。
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こえええええええええええええ(号泣)
すいません。またグロイ方に戻って参りました。
ここから、先の話はみなさんに任せた←
基本的には、バットエンドだと想ってます。