複雑・ファジー小説

Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【19段、のぼったよ。】 ( No.58 )
日時: 2014/03/28 09:14
名前: 羽瑠 ◆oEryf/uxzI (ID: Aj4Ev7bA)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode

__真っ白な雪景色のなか。
  隠れるかのように。ひっそりと咲く。
  同じ真っ白な華。儚げに。
  それで居て。とても、心強い。
  きっと。あれは、僕にとっての希望の雨。__



Stair_21 雪の中で咲く、羽南尾。



嗚呼。また、全てが跳んだ。
頭のなかが、真っ白。いつも通りのリセット機能。
嗚呼。やってしまった。しょうがない。
そういう事だから。そうゆう、こと、
あれ。えっと。あの人誰だったけな。
大好きなんだけどな。誰だったけな。
あまりの自分の情けなさに、涙が出る。
大丈夫だ。だいじょうぶ。言い聴かせて。
忘れてはいけない事を、描きだして。
大丈夫。だいじょうぶ。僕は、ひとりじゃない。
そう言い聴かせがら、涙が止まらない。
どうしようも無く情けない自分。
嗚呼。ね。うん。解ってるから。
これ以上、僕の事。苦しめないでくれる……?
また、忘れるし。全て。すべて。
それを、君は。助けてくれるのかな……?
まあ、そんな奴とは毛頭仲良くなるつもりも無いが。
助けなんて、要らない。ただ。
ただ。傍に居てくれるだけで良い。
ただ。少しだけ、僕の事を愛してくれるだけで良い。
ただ。僕の弱音を優しく聴いてくれるだけで良い。
それだけ。ただ。それだけ。
現実は、いつも。闇のなかへと消えた。
幻は、いつも。光のなかで、輝いて魅えた。
ただ。それだけ。ただ。それだけ。
夢をみた。海に呑み込まれるゆめ。
朝を感じた。春の木漏れ日のような、温かい光。
夜を感じた。苦しい、それでも。何故だか嬉しい、不思議な空間。
希望を感じた。もがき苦しむ、大人の姿を見て。
未来を感じた。無邪気に遊び廻る、子供の姿を見て。





*羽南尾よ。止まれ。時間よ。止まれ。
 僕を照らしつつづけて、おくれ……?
 お願いだから。おねがい、だから。*

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スノードロップスの花言葉:希望。慰め。初恋の溜め息。