複雑・ファジー小説
- Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【20段、のぼったよ。】 ( No.60 )
- 日時: 2014/03/29 09:49
- 名前: 羽瑠 ◆oEryf/uxzI (ID: Aj4Ev7bA)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
__泣く事すら、出来なくて。弱い自分を認められなくて。
だって。いくら弱くたって。私は、ひとりで生きてゆかなくちゃ。
いけない。苦しい。辛い。死にたい。消えたい。
でも、それでも。生きたい。死にたくない。
そんな、矛盾を重ねて。重ねて。噛み締めて。
今日も。生きて。呼吸を、繰り返す。__
Stair_22 強さを、今日も。噛み締めて。
泣けなかった。あまりの自分の情けなさに。
泣く事すら、出来ない。それぐらいに情けない、自分。
やるべき事だって。いっぱい。いっぱいあるはずなのに。
なのに、なのに、なのに……!
何も、手に付かない。不安が、消えない。
不安が、重なりに重なり続けて。前が見えなくなる。
夜中だから、目の前は。真っ暗だ。闇のなか。
よく解らない不安に襲われる。明日は、来るのだろうか。
昨日は、存在したんだろうか。私を、愛してくれる人など、居る……?
すべて。全て。すべて。消えて無くなってしまったら。
どうしよう。でも、その方が、楽なのかもなあ。
辛くて、哀しすぎた過去も全部、ぜんぶ。全部。
消えて無くなるのなら、どれほどにも。
美しい人生が、始まるのだろう……?
そんな幻みたいな。馬鹿みたいな。夢のなかみたいな。
そんな事象が、存在すれば良いのにね。
でも。きっと。そんな事など、起こらない。
解って居るのに、期待してしまう。どうしようもなく、
情けない。自分。馬鹿な、自分。嫌いな。自分。
すべて、夢だった事にして。全て、無かった事にして……?
ねえ、神様。あなたは、存在するのですか。
居るなら、答えてください。お願いです。
どうして、私ばかりが、苦しい思いをしなければ。
ならないのですか。答えてください。
そして、その事象に気が付いているのなら。
私を、助けてください。ねえ、ねえ……?
お願い、だから。もう、神様ぐらいしか頼れなくて。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
こんな私を、許して。ふがいない私を、許して。
それで、どうか。どうか。笑って見せてください。
お願い、だから。おねがい。だから。だから。
弱い自分を、ねじ伏せて。
感情の激流を。塞き止めて。
衝動を。必死で。堪えて。
愛情を。少しばかりの糧にして。
昨日は、全て。無かった事にして。
明日には、少しばかりの希望を託して。
私は、今日を生きる。