複雑・ファジー小説
- Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【26段、のぼったよ。】 ( No.69 )
- 日時: 2014/04/05 09:03
- 名前: 羽瑠 ◆pppAtQkMuY (ID: Aj4Ev7bA)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no
__満天の星空の下で。僕等は。夢を見た。
哀しいほどに。美しい夢を。幻を。現実を。
逃げ出したくなるような美しさに。いつまでも。
酔いしれて。ひとりで。啼いた。ぽろぽろと。
一向に。構わない。誰にも気付かれなくても。
構わないから。だから。だから。だから。__
Stair_27 冬の空に輝く。満天の星。
ぎらぎら。きらきら。ぎらぎら。
溜まらなく。耳障りだ。全て。すべて。全て。
きっと。全て消えれば良いとか想って居る。
自分が。あまりにも、輝きに欠けているから。
きっと。恨んでいるだけなのだ。皆の事を。
そうやって。自分を辛うじて。守って。
偽善を貫いて居るだけなのだ。所詮。
僕なんぞ。溜まらなく、弱い人間なのだから。
きっと。きっと。きっと。全てを見透かして。
全てを。肌で感じ過ぎて。逃げてしまっている。
全てから。現実に打ちのめされすぎて。
あまりに。疑い深く為ってしまって。
嗚呼。嗚呼。嗚呼。そんな分際だから。絶対に。
“優しさ”なんて。微塵も持ち合わせて居なくて。
友達も。限りなく。少なくて。愛を感じた事さえ無くて。
嗚呼。嗚呼。嗚呼。きっとそうなんだ。
繰り返し。繰り返し。嘘に嘘の言の葉を連ねて。
繰り帰し。繰り帰し。偽善に偽善の心を重ねて。
嘲笑っている。だけなんだ。全てを。すべて。全て。
泣き声も。上げない。鳴き声が。聞こえない。
啼いて。鳴いて。哭いて。黙っているだけなんだ。
誰にも、解ってもらえなくたって。一向に構わない。
誰にも、愛してもらえなくたって。一向に傷つかない。
+ただ。傍に。光を感じるだけで。
いつまでも。いつまでも。いつまでも。
笑って居られるような。気がして。
闇のなかでも。輝き続ける星に。
僕は、救われた。そんな気がして。
今日も。夜空を。見上げて。大きく笑う。+
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サザンカの花言葉:困難に勝つ。ひたむきさ。
愛嬌。愛敬。理想の愛。理性。謙遜。