複雑・ファジー小説

Re: 夢みる少女は、黒の階段の上を歩く。【30段、のぼったよ。】 ( No.75 )
日時: 2014/04/14 08:45
名前: 羽瑠 ◆1LxPm4s3LA (ID: xVgmFESq)

__泣けもしない。そんな暗い昏い暗い闇の底で。
  想い続ける事は。ただひとつ。でも、その事象は。
  一生、起こりうる事が無いのだろう。きっと。きっと。
  そんな事を考えて。今日も夜を明かして。
  きっと。俺自身も弱いだけなのかもしれない。
  別に。誰に助けて欲しいとも、想わないが。__



Stair_32 雨が降りしきる、瞼の裏側で。


あーあ。やっちゃった。やっちゃった。
今日も、現実で大失敗。嗚呼。嗚呼。
何もかもが上手くいかない。あの子の性。
どうしようも無く性格の悪い、あの子のせい。
そして、どうしようも無く優しすぎるあたしの制。
自分の勢。じぶんの牲。じぶんのせい……?
嗚呼。嗚呼。今日も、頭がぐらぐらして。
脚がふらふらして。現実がくらくらして。
気持ち悪いなあ。いつまでこんな生活が続くんだ……?
苦しくなって。辛くなって。死にたくなって。
そんな言い訳ばっかを連ねる自分が。
溜まらなく嫌になって。嗚呼。泣きたいなあ。
でも、涙さえ頬を伝らない。はは。あははは。
けらけらと笑う。狂って居る……?煩せえなあ。
解ってるから。ぼさくんじゃねえ。虫唾が走る。
人間が、嫌いだ。溜まらなく。嫌いだ。
同類項だあ……?ふざけんじゃねえ。
さっき狂って居るって言っただろう……?
その時点で同類項じゃねえじゃん。うざい。
いらいら。ふらふら。ぐらぐら。頭痛い。
えっと、さっきまで何やってたかな。
憶えて居ない。全然憶えて居ない。
困ったな。でも、楽かもしれない。
全てを。無かった事にして。すべて。全て。すべて。
過去なんて、受け入れられなくて。
現実なんて。もっと、もっと。怖くて。
未来なんて、いつも。真っ暗で。


「若いんですから、焦らずゆっくりやっていきましょう。」


だから、若いからって何?
周りの皆はどんどん先に進んでいって。
あたしだけひとりぼっち。どうしてくれるのさ……?
時間よ、帰って来てくれ。お願いだから。
踏み外してしまった、あの日から。やり直したいです。
転げ落ちてしまった、その日から。逃げ出したいです。
そんな事出来たら、苦労なんてしねえよなあ。
あはは。あは。あははははははは。また狂ったように笑って。



______空を見上げる。
      曇り空から、涙の滴が堕ちて来て。
      雨かあ。今の気分にぴったりで。
      びしょ濡れ猫は。今日も笑う。

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スズランの花言葉:忠実。幸福が帰る。
         幸福の再来。意識しない美しさ。
         純粋。無垢。優しい心。