複雑・ファジー小説
- Re: Это убивает【6/18本編更新】 ( No.115 )
- 日時: 2014/06/25 17:37
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: ktFX/uOB)
凪過去編
(凪視点)
俺は、少なくとも嵜よりは恵まれていた生活を送った。
入学当初は、そりゃ表情が全く変わらないから、「鉄仮面」とかよばれていた。
だが、教師が俺の事情やらをわかりやすく説明してくれたおかげで、クラスメイトが積極的に話しかけてきた。
それで、俺は打ち解けることができた。
それどころか、幅広い交友関係も持つことができた。
「凪ー!勉強おしえてくれー!」
自習の時間になったとき、俺はテストでいつも満点だったからといって、よく勉強を教えていた。
それが、卒業まで続いた。
当時の俺はそんなのは気にしなかったが、今からしてみると、それはそれですごいことなのだろう。
スポーツもできるし、勉強も完璧。
そんな俺は、学校の人気者とよばれていた。
自分の学年の1つ2つ上の勉強でも構わないほどだった。
だがそれはすべて、渚にいた時に施された英才教育のせいだっただけなのだが。
廻間は俺のテスト結果をいつも楽しみにしていた。
嵜も俺が帰ってくると、遊び相手として、よく構ってくれた。
だが俺はふと思うこともあった。
このまま俺はいい子として育たないといけないのか。
「いい子」というのは、本人にとっては重い荷物になりうる。
それがどんなに、プレッシャーをかけていないと思っていても。
本人にとっては、それは重荷にしかならない。
教師は必ず俺が満点をとると思っているし、まわりの友人は何もかも知らないことはないと思っている。
俺はそれが嫌だった。
そのせいで、学校が窮屈な場所に思えてきたのが、4年の頃だった。
The boy gifted by nature became a popular person in school.
However, instead, the "ordinary life" of which the boy dreamed passed through the boy's hand, and gave the boy only the load "the surrounding expectation."
続く