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複雑・ファジー小説
- Re: Это убивает(オリキャラ募集) ( No.12 )
- 日時: 2014/02/26 19:13
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: 13dr2FCK)
- 参照: http://subtlestyle.net/en-1/index.html
forcestory—One day of a public relations section—
「こんにちはー!広報部でーす!」
「弓道やってみませんかー!」
「ぜひ文芸部に!」
五月。
部活勧誘が盛んになった時。
それぞれの部活が各々のやり方で、新入生を勧誘していた。
テニスは実習
美術は展覧
文芸が文芸書を出したりと、新入生の興味を惹かせていた。
桜庭高校で、最も盛んな広報部も、新入生の勧誘をしていた。
今まで出した広報を掲示したり、部活内容を紹介していた。
そんな広報部の部長が、今年三年になった一ノ宮である。
「あ、凪!」
一ノ宮が、たまたま通りかかった凪に声をかける。
「ん、一ノ宮か」
「どーよ広報部!」
「いいんじゃないか。見やすいし」
「でしょ!?」
途端に一ノ宮が満面の笑みを浮かべる。
気のせいだろうか、心なしか顔も赤くなっている。
「あ、そういやさ、凪帰宅部だよね」
「ああ………まあな」
「ならさウチの部活に——————」
「却下」
即答
「な、なんでぇ!?」
「すまん、家の仕事でいっぱいいっぱいなんだ」
「そっかー………」
残念そうに肩を落とす一ノ宮。
ふと、凪が時計を見る。
「…………時間だからそろそろ帰る」
「うん、じゃあね凪」
手を振って凪を見送る。
見えなくなったあと、顔付きが変わる。
部長としての顔つきになったのだ。
「さて、新入生をばんばん勧誘するわよー!!」
その後、広報部の宣伝が幸をなしたのか、一ノ宮のもとに、一人の入部希望者がきたのだった。
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